体軸法元年

 いつから体軸法を名乗ったのか?記憶にない・・・

 遡ってみると、08年末頃に体軸ワークと言った形跡がブログにあります。初めて体軸法という言葉が出たのは、09年2月頃・・・

 そんな感じですので、今年はビシッといきたいと思います。今年の私の仕事は体軸法の体制を整えます。 

 そんなこんなで体軸法元年としています。

 ところで、意外な事実ですが体軸法は健康法ではありません。健康法的要素はあっても健康法ではありません。公式には動作・訓練法と称しています。

 例えて言うと、

 人間が持っているスキルや特技などをソフト面だとすると、スキルや特技等を活かす人間そのものの力はハード面と言えます。身体的には動くことをソフト面だとすると、戻るところをハード面。感情の波がソフト面だとすると、ニュートラルなポジションがハード面、ということになります。

 つまり、どんな優秀なスキルがあっても、それをコントロールできる人間としての力がないとスキルが活かせません。

 人間は支点がないと安定して動けません、感情のニュートラルポジションを知らないと感情が暴走し、自分を見失います。

 優秀な人間でもうつ病になったり、そもそも意志決定力が薄弱であるとか、自分の感情に振り回されている、仕事はできるが健康ではない、などなど

 これらは、おおよそ人間としてのハード面の弱さに起因するものであると考えます。

 体軸法は、人間としてのハード面を強化するという一面も持っています。

 現在、ソフト面のスキルやテクニック等のセミナーや勉強会は山ほどありますが、ハード面の強化法は多くありません。

 ハード面は一部の成功者が、その主観的体験に基いて、ある種決めつけ的に論じていることが多く、それはその人の性質や特性に必ずしも当てはまらないという点で危険であると感じています。

 人間は、自分でしか自分を作れない。という大原則を私は信じていますので、何が正しいということはその人次第なのです。

 そういった意味で言うと体軸法では、支点と感性を育てる、という2つのワードがあります。

 こういう人間になりなさい、こうあるべきだ等とは間違ってもいいません。単純に支点という感覚、感性という認識力を育てる、これだけです。

 この作業をすると、あなたの個性のベースが出来あがるという訳です。

 体軸法の効果で健康以外のものを挙げるとすると、

・他人がよりクリアに観察できるようになる。

・グループの中の自分のポジショニングがはっきりとわかる。

・相手の感情が読み取れる。

・今自分に、自分の周りで起きている事が客観的にわかるようになる。

・ストレスが身体に影響しなくなり、逆に楽しめるようになる。

・嫌な奴が“かわいそうなやつ”に見えるようになる(笑)。

・感情的な場面でも、妙に冷静になれる。

・素直になれる。

・うさんくさい奴がすぐわかる。

 ざっと挙げてもこんな感じです。ハード面が強化されるということは、今まで見ていた風景がガラリと変わるということです。

 レッスンを比較的長く受けている生徒さんは、第2段階として、この辺をより認識してレッスンを受けると良いと思います。より驚くべき効果が待っています。

 そういった意味では、これからのビジネスパーソンにも役立つ可能性が大いにあると思います。

 情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史