4回と3カ月の法則~不調からの解放~

ヨガ(体軸法)レッスンに参加される方を見渡してみると、面白いことがわかります
今、体軸法公式ホームページを作成中で、色々な方にアンケートを戴いていますが、その中で非常に多いワードが、

“3カ月くらい経った頃”

つまり、身体が根本的に変わっていることを“実感”し始めた時期です。

これは私の課題ではありますが、体軸法はいっけんわかりづらく、特に始めの4~5回は訳がわからないケースが多いのです

感覚?感性?

ここで諦めてしまう方もいます

1回1回、身体が変わることを体感していただいていますが、その変化と参加された方が望むものとのギャップかもしれません。

その一方で、続けて参加されている方が根本的な改善を実感し始めるのが、ほとんど等しく3カ月くらい経った頃なのです。

これを解説すると、実体と感覚は、常にかい離しているということです。

つまり、身体は1回でも大きく変わる、でも感覚的に変わった身体を自信を持って認識できるには時間がかかる、タイムロスがあります

これは体軸法で言う感性の世界です。

実体は変わった、でも大切なのは、変わった身体を自覚・認識できるかどうか?ここが勝負どころです。

ちなみに治療においてもそうです。身体を変えるなど本当に簡単です。でも変わった身体を認識してもらう事は至難の技です。治療家ならば、この点をよく理解していないといけないところです。

話を元に戻すと、体軸法では身体の変化を自分で感じ取らないといけないところです

効果は感じさせてもらうのではなく、効果は感じ取るものです。だって自分の身体なんだから、それが感性というものです。

もっと詳しく言うと、感性にはステージがあります。

例えば、私の尊敬しているとある国際的な治療師の先生。その道のプロ、プロの中の超一流のプロには絶賛されている、しかし、アマチュア・プロの中でも普通のプロは治療を受けても???だそうです。

つまり、その先生の治療を感じ取り、活かせる感性があるか、ないかというところ。

また、例えば丹田から動くということ。それはそこに至るまでに様々なステージを経ないと出来るものではありません。全く動くという事を考えたことのない方にはいきなりそれをやるなど、普通は無理な世界です。

ヨガレッスンのステージが一つあがるのが、実は参加し始めて3カ月くらい経った頃なのです。

言葉にならない感覚が出てきます。しかし、言葉にならないので自信が持てない、でも不調も軽く、身体が楽になってきている・・・

もう3カ月経つと、言葉にならなくても少し自信が出てくる。

さらに3カ月経つと、何となく身体というものがわかってくる・・・

というように、3カ月単位でステージをあがるということです。そのうち、身体の凄さが身に染みてわかるようになり、進化していく自分が楽しくなってきます。

定期的に通う必要があるのは、いわゆる“戻るから”とか“効果がなくなるから”などというケチな理由からではありません。

健康になるにはステージがあるからです。全く同じ内容のレッスンをやっても、1年通っている方のステージと初心者のステージでは、そこから得るものが全く違うものになってしまうのです

どこのステージまで行きたいのか?という問題はありますが、少なくとも1回のステージアップを体験すると根本的な変化を体感することが可能です。

もちろん、やる気は大前提ですが・・・

これが“体験”と“気付き”の繰り返しと積み重ねの強みです。1年以上定期的に参加している方と4~5回ほどの参加では比較にならない差が存在します

この体験と気付きの繰り返しで得た感覚・感性は、よほどの事がない限り、衰えることがありません。

筋トレやストレッチでいくら筋肉を増やしても、柔軟性を向上させても、止めたら元に戻ります。感覚・感性は、自転車と同じように止めても、そうそう戻ることがありません。

だから、私は筋肉より、柔軟性よりも感覚・感性なんだ、と言っているのです。

4回で終わるのか?3カ月続けるのか?

運命の分かれ道でしょうか?

もちろん私自身も、もっと努力して工夫して、少しでもわかりやすいレッスンにするために精進していきます

情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田愛子