食事療法の大枠の考え方

森田敦史です。

食事療法、具体的に言えばガン患者さんや関節リウマチ等の患者さんに指導しています。当然、そういった病気でない場合でも体質を変えるための食事の摂り方の一つという意味で該当します。

治療という位置付けで食事というものを考えた時、3つの段階があると考えています。この段階は、食事療法を実際に指導してきた経験上、多くの方が間違えるところであるため、極めて重要な考え方です。

食事療法を指導するうえで、食事を改善しようとするとき、多くの方は「何を食べればいいのか?」という視点に立ちます。

しかし、食事を治療として作用させる時、その考え方から始めると中途半端に失敗する可能性が大きくなります。

以下は実際に指導している方法ですので概要を紹介します。(食事療法に詳しい方には釈迦に説法かもしれませんが)ちなみに、食事療法には諸説ありますのでここではあくまで私が考え、実践・推奨しているものとして理解してください。

★考え方(段階)

  1. 何を食べないか?
  2. どのように食べるか?
  3. 何を食べるか?

1の何を食べないか?というのは避けるべき食材や成分を指します。食事療法の初歩は、何を食べるか?ではなく、何を食べないか?であると考えています。大枠で全ての人に当てはまるところで言えば、精製された塩・砂糖など、添加物・保存料等が入っているもの、動物性蛋白質、乳製品(牛乳・チーズなど)があります。

2のどのように食べるか?ですが、これには3つあります。

  • どんな調理方法で?
  • どんな食べ合わせで?
  • いつ食べるのか?

この具体的な内容は・・・私が教えを受けた先生の許可を得ていないので割愛させていただきます。私か愛子先生に直接聴いていただければお答えします。

そして、最後に3の何を食べるとより良いのか?うちで勧めている人参りんごジュースがこれに当たります。

つまり、何を食べるか?は、何を食べないのか?どのように食べるのか?という後に考えることです。厳密に言えば、3つは同時にやりますが、あえて段階をつけるとこんなイメージになります。

言葉を変えると、

  1. 食べないものを決め、
  2. 食べ方を決め、
  3. より効果的な食べるものを決める。

ということです。

食事療法は厳格にやればきりがありませんが、そこは個々の体力や病状・状態で判断し、調節する問題です。

最後に追加すれば、量をほどほどに、よく噛むこと。という事になります。

こういった考え方で食事スタイルを変えていくと、身体は変わります。玄米だけ食べていても、サプリメントだけ飲んでいても、はっきり言ってダメです。ダメというよりは効率的ではありません。バシッと体質を変えたいのであれば、このくらいはやった方が結果が出ます。

まずは、食べないものを決めるところからです。