適応する力と構成する力は大切です。

森田敦史です。

今日は、正確には昨日は週1回の整体塾の日でした。

そこで師匠とこんな話に。

「どんな環境でも元気でいられるのが自然体」

やたらと健康グッズなどにこだわりを持っている人に苦言を呈するという意味合いでの会話でした。

少し詳しく解説すると、「どんな環境でもその場に適応でき(感性)、心身の構成力(感覚)が機能できていることが自然体」

体軸法的に言えば、こういう意味です。実のところ適応力と構成力という言葉自体は整体の師匠からもらった言葉です。意味合いや実践的要素には違いがありますが、非常に的を得た言葉ですので使わせてもらっている次第です。

適応力と構成力こそが自然体の秘訣であると言えます。

物事に条件づけを付け過ぎることは適応力を阻害する要因になり、また適応力が弱いことを示しています。

例えば、身体的に言えば、

「私は●●の椅子に座らないと調子が悪くなる」

「布団は決まって●●の布団でなければダメだ」

限度はありますが、人間はある程度どんな状況であれ元気でいられる事が自然体だと考えると、こういった条件づけは良い意味ではこだわりになりますが、逆の意味で捉えれば適応力がないという言い方も可能です。

また、身体感覚を磨く事なしに、いたずらにその時の「気分」を中心感覚として据えてしまうと、戻る力(構成力)、身体の中心感覚が消失してしまうことになります。ちなみに私は気分と身体をあまり密接に連結させない方が良いと考える人間です。気分上々ならばいいのですが、気分上々のままで生きられる人間などそうはいませんし、気分が落ちるときは身体の不調も出る、このような浮き沈みを繰り返すことは大きなエネルギーを使います。

若いうちは耐えられるかもしれませんが、いつかは破綻するやり方だと感じます。確かに気分によって身体は影響されますが、その比率を許容範囲内に治める努力も必要です。そのために、身体感覚に注意を向けて、気分とは関係ない世界での感覚をつくることが重要だと考えています。

考え方としては、そういうところを大切にしています。