過大表現

 過大表現は慎まなければなりません。

 ○●が治る。絶対治る。

 健康に関して絶対等という事があるわけがありません。

 例え、肩コリであっても、ガンであってもです。

 「先生、私の肩コリは治りますか?」

 よく聞かれる質問です。

 担当直入にお答えします。

 「それは、やってみないとわかりません。」

 当たり前です。神様ではないのですから未来の事はわかりません。

 大切なのは、仮説と事実の提示しかありません。特に事実の提示は大切。

 体軸法の考え方と、似たような症状や病気の方の平均的な結果と実績の提示。

 私達は、確認されたもの以外は絶対に・・・これだけは絶対と言ってしまいますが、絶対に確認されたもの以外を提示することはありません。

 可能性に関してもそうです、あくまで可能性であるということを説明します。

 可能性とは、未来にそうなる可能性があるというだけの話で、今有効である事実が示されているわけではありません。

 あたかも、これをすればOKというような勘違いをさせる表現も慎まなければなりません。

 講習会でもそうです。

 受講者が全て、絶対に修得できる!とは言えません。努力して勉強しても修得できるとも言えません。その方の理解度と努力の方向性次第です。

 私達が言えるのは、より修得できるであろう方法で、努力の方向性を示し、レクチャーしていくことしかありません。それを活かすかどうかは本人次第です。

 事実を提示することは時に厳しくなければなりませんし、言う側も勇気が必要です。

 それでもやはり、患者さん・生徒さんに対しては、治療師としてはもちろん、一人の人間として常に正直でありたいと思いますし、そうでなければならないとも考えています。

 不器用ですが、きっとこのスタンスは変わらないでしょう。

 情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史