連載(1) 怠け者のための体軸法

私は無類の怠け者である。

運動は面倒、歩くのも面倒、時には冷蔵庫まで2m歩くのも面倒・・・

たまに妻を駅まで車で5分、迎えに行くだけで奇跡と呼ばれる。

とても褒められた人間ではない。

とにかく、頑張る・努力するという類の言葉から逃げたい性格。これは今でもそう・・・

難病を完治させたときもそう。

難病を治すというよりも、身体が楽になればいい、そんな視点で色々とやった。全ては軽くて、楽になるためだ。

難病が治っても、身体が軽くて楽じゃないといやだ。難病が治らなくても軽くて楽ならいい。短絡的な発想だ。

・胃カメラがつらい、だったらつらくない飲み方があるはずだ。
・歩くと疲れる、疲れない歩き方があるはずだ。

いちいち、こんな発想ばかり。

体軸法は、そんな人間が作っているのだから、本来は楽なもの。

体軸法は頑張りたくない人の為の健康法だと思う。

頭で考えて、動くと頑張ってしまう。
ところが身体で感じて動くと、頑張らなくなるものだ。身体が自然と動くようになる。

つまり、軽くて、楽に動けるということ。

ちなみにK-Rakuは、東洋医学の経絡じゃない。軽くて、楽という意味のK-Raku。

別に筋肉をつけなくても、筋力UPしなくても、柔軟性をつけなくても、軽く、楽に動ける。

今、私が教えを受けている師の一人は、おそろしく柔軟性がない。でも不調もない軽々、楽に動いている。

そんなものだと思う。

そんな私でも、今かなり頑張っている。それは、この頑張らない体軸法をわかりやすく伝えるために頑張っている。明らかに矛盾だけど、人生こんなもんだとも思っている。

最近、体軸法に興味を持ってくれる人、学びたい人が増えている。でも何かを頑張りたいと思っている人には向いてないかもしれない。当の私がナマケモノですので・・・

逆に頑張らずに軽く、楽になりたいという子供のようなワガママを望む人には向いていると思う。ちなみに頑張らない事と、腑抜けとは違う。

自然体とは、理屈抜きに軽くて、楽でなければならないと私は考える。続く

情報提供:渋谷鍼灸理学治療室 体軸法 渋谷 森田敦史