流れと型

流れのあるモーションと、型を重視したモーションは目的によって使い方は違います

わかりやすく言えば、流れのあるモーションとは、例えると太極拳のような動き。型を重視したモーションとは武道型のモーション。

前者は、身体の力みのない動きを教育するのに使えます。力みを作らない状態で流れるように動く・・・しかし、これは非常に高い身体意識が問われます
単純に形だけ出来ても、力みが少しでも生じてはいけないのです。このモーションは形というよりも、身体内部で何が起きているのか?という外見から見えないところが重要です。

この流れのある動きに比べ、型を重視する動き、これは目的がはっきりとしている時に使います。つまり、腰・肩など部分により効かせたいときに使うのです。

そのため、一つひとつの動きごとに一旦停止していきます。この場合は部分効果は高いですが、流れがないために力みのない連続動作の教育には適していません

ようはこの二つは使い分けですね

目的によって、流れ重視のワークになるか?型重視のワークになるか?ということです

私的には、型重視が出来て初めて流れ重視のワークが出来るようになると思います。

今やっている体軸法は、比率でいうと型重視のワークになっています。これは、腰や肩、首など部分に効かせたいという目的があるからです

流れは、Flow(フロウ)という言葉で表現されますが、いっけんすると何となく動いているようになってしまうので、関節や筋肉に不調等が明らかにある場合は、あまり向いていないかもしれません。

流れ系のワークは内臓に、型系のワークは筋・関節に作用しやすい、というのはここからきているのではと思います

ちなみに代表的に言えば一種相反しているような、流れと型それぞれのモーションは、実は同じであるそうです。

流れの中に型があり、型の連続は流れであり、それを含めた動きこそが陰陽調和だと言います

少々難しい話でしたが、私がレッスンで使うワークをどのようにして選ぶかは、こんなところを考慮して選択しています

情報提供:渋谷鍼灸理学治療室 体軸法 渋谷 森田愛子