治療師の家計簿

武士ならぬ治療師の家計簿。

今回は、治療師の裏事情の一幕です。

何を隠そう私は、数字・計算が好きではありません。治療ではスイスイと考えなくても手が出るタイプですが、数字・計算は考えても手が出ません。なのでそういう事は代表に任せています。

私に限らず、職人気質の先生達にも好きではない先生も多いはずだと思っています。私が修行中は、その日の収入をポッケに入れて飲みに行ってしまう先生も確かにいました。

でも、好きでないからと言って、それを放置するのは、やらないといけないとわかっているけどやらないセルフケアと同じになってしまいますので、できる範囲で少しずつ理解しようとしています。

そんな私でもわかっている事があります。

まず、治療院で得た収入=自分の収入ではない事を知りました。

この時点で、既に怒られそうですが、独立するまではそういう認識レベルです。

そして、基本的に治療という仕事に原価はほとんどありません。鍼・灸・綿花・フェイスペーパー・オイル・パウダー・テーピング、あたりがイメージできますがどれもそんなに高くありません。

それを基本に、おおまかに言えば経費と人件費と利益に分けられることも知りました。

この時点でも、あまりに基本なので、呆れてしまう方もいるかもしれませんが勘弁してください。

さらには、それらの比率というものがあると知ります。

経費に掛けてよい比率、人件費として受け取れる比率、利益として確保する比率。

そのバランスが大切な事も教わりました。

もっと言えば、次なる進化に向けた事業用貯蓄。

その貯蓄が年間の治療院の収入の何%あるのか?逆に何%以下だと危険な運営なのか?ということも教わり、

そんなところを考えた上で、システムというものをつくり、それで運営していく事もわかりました。

一番わかったのは、こういった事は気分で決めてはいけないということ(笑)

知らないにもほどがあります。

治療院以外にも色々と学んでいます。

自家用車にかけられるのは資産の何%なのか?

自宅に掛けられるのは所得の何%なのか?

治療家的視点からみた削ってよいものと削ってはいけないもの。

こういう事を学んで思ったのは、

長所を伸ばせばよい訳でなく、短所を補えばよい訳でなく、

長所を伸ばして、短所を補う事が大切だということ、でも最後は知ったうえで得意な人に任せることも必要ということでした。

おそまつな話でした

森田愛子