残酷なまでの現実

ネタ尽きの一句を書いていたら思いついたので、もう一つ更新を

先日のフィギュアスケート。

実は昨年「よっぽどの事がない限り、真央ちゃんはキムヨナに勝てない。圧倒的な差がある。」と勉強会で言っていました。その理由は、勉強会に来ている方にはお伝えしていると思います。

採点システムという要素はあっても、やはり圧倒的な差が出てしまいましたね。

なぜ圧倒的な差があるのか?

キムヨナの“動き”は、もはや芸術の域に入っていると感じています。自然な動き方、あの自然な動きの流れは筋肉系トレーニング・柔軟性ワークでは絶対に身につきません。

そういう動きを身につけるトレーニングをしたというよりも、元々動きに対しての感性、身体の使い方の素養を持っていたという可能性の方があるかもしれません。

身体の動きにはルールがあります。そのルールを守って動くとよどみない自然な動き、アティスティックな動きが可能になります。ルールのない動きは好き勝手のただの“タコ踊り”です。

また、いっけん自然な動きは、自然発生的だと思われるかもしれませんが、自然な動きは不自然という存在がベースになります。以前にブログで紹介した自由と自在の違い、のことです。

筋トレ・柔軟性重視のワークは、人間を物とみるテクニカル系、体軸法のワークはキムヨナ系の動きの質を求めています。

今はやりの体幹トレーニング、ただ体幹を鍛えればいいと勘違いされている方が非常に多いのですが、体幹を物と捉えてしまうと、はっきり言ってトレーニングとしてはもったいないですね。

体幹にも、そもそも何を何のために鍛えるのか?を明確にすることも含めて体幹の鍛え方があるのです、体幹の鍛え方のヒントも既に勉強会ではお伝えしています。

以前、シンクロにテデューという選手がいました。彼女の動きもそうです。もうすでに競技の枠を超えてアートの世界です。この二人には明らかな動きの共通点があります。ちなみにマイケルジャクソンもそうです。

キムヨナとテデューとMJの共通点は、話し出すとキリがないので、皆さんと懇親会の機会があった時にでも酒のつまみにお話することにします。

それにしても個人的にはやっぱり真央ちゃんに優勝して欲しかったのですが・・・オリンピックの良いところは、みんな目がマジだということ。とっても刺激になり、凄いな~と思います。

情報提供:体軸法研究会 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史