守るべきこと。

 年に1回あるかないかの無断キャンセル。

 年に1回あるかないかですので忘れたころにやってきますが、これは非常に精神的にこたえます。

 こたえる理由は大きい順に3つあります。

 1つ目は、

◆もし、事故にあっていたら・・・
◆何かトラブルにでも巻き込まれたのか?

 実のところ、心配してしまうのが一番です。そういう意味でこたえます。以前、一人暮らしの高齢者宅に往診に行っていた際に、約束の時間にインターホンで返事がないと、ドキッとしてしまう・・・そんな経験からくるものなのかもしれません。

 2つ目は、

 もしトラブルでない場合、他の通院希望の患者さんに本当に申し訳ない気持ちになります。治療院には予約稼働率というものがあります。つまり、予約可能枠に実際の予約がどれくらい入っているか?という率ですが、当院の場合、予約稼働率は90%前後ですので、皆様の理解の上で成り立っているのが現状です。

 3つ目は、

 無能な治療家だという烙印を押されたという事実。要は、その患者さんにとって、私が無能であるという一つの行動であると認識してしまいます。これに関しては自分自身の力量不足を反省するしかありません。

 こういった意味で、精神的にこたえるのです。

 しかし、こたえてばかりでは仕方がありません。

 こういった、たま~にある無断キャンセルに対してはどのように臨むのか?

 答えは・・・

 厳しく対処です。緊急時などのやむおえない事情の場合や単なる間違いの場合は仕方がありませんが、それ以外の場合、もしその後予約の電話があっても2度と予約を取ることはいたしません。こういった厳しい対処が、よりよい環境を作っていくものだと信じています。

 日々、精進ということですね。

 情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史