基準を考える

細かいこだわりですが、基準が変わると作用が大きく変わります。

身体の動きで言うと、

  1. 立位
  2. 椅座位(椅子の座った状態)
  3. 座位(床に座った状態)
  4. 仰臥位(あおむけ)
  5. 伏臥位(うつ伏せ)
  6. 側臥位(横向き寝)

どの肢位(ポジション)という基準で動くかによって、その作用の意味が変わります。

ヨガレッスンでも、治療でも、この基準をよくよく考えて行う必要があります。

例えば、体軸法の治療では2椅座位を最も重要な肢位(ポジション)と位置付けています。

治療家ぞれぞれに治療スタンスが異なるので正解はないと思いますが、なぜあおむけなのか?なぜうつ伏せなのか?というなぜそのポジションを取るか?という超根本的なところをある程度は定義付けしておく必要があると思います。

なぜあおむけで治療するのですか?

なぜうつ伏せで治療するのでしょうか?

なぜ椅子に座って治療するのでしょうか?

ヨガのように動くときもそう、それぞれのポジションによって作用がはっきりと分かれます。

どう動くか?を考える人はいても、それと同じくらい、どのポジションで動くか?を考え、それぞれの持っている意味合いを自覚して考えると動く事の深さが増します。

森田愛子