原因はそこにはないことが多い

 痛い場所が、原因であるとは限らない。

 むしろ原因は他にあるということが多い、これは整体の師匠から教えられたことですが、治療家にとっては当たり前のことです。

 問題は、どういった理屈で身体を観るか?

 つい先日治療した右膝の内側の痛み。

 足・腰椎・仙腸関節から入って、太ももの裏側・ふくらはぎ、最後に膝をちょちょっと・・・と言った感じ。所要時間7~8分で痛みが取れてしまうから楽。翌日も痛みはなかったそうで・・・

 これは私が凄いというよりも整体という技術が凄い。

 だから技という世界は恐い。時として一瞬で劇的に身体を変えることもあるので、吸いこまれてしまう魅力がある。しかも一生掛けて追求するだけの、追求してもマスターなど出来ない深さもある。しかし、個人としてはそれで良いかもしれないが、ちょっと広い視点で観ると、やはり健康というテーマで考えると何時も言うように主体性が命。

 技に走り過ぎると大局を見失う可能性があると自分では考えているため、自制心が必要。

 体軸法動法で言うと、椅子に座って骨盤後方スライドでOK。上記の要素が全て網羅されている一つの動き。治療としてやる場合、ちょっとしたやり方や修正にコツが要るが、こちらも5~10分。

 ちなみにいつも思うのは、痛み治療には時間が要らない、というよりも掛からないと言った方がいいかもしれない。変に身体をいじくりまわすとかえって逆効果。

 もう寝ないといけないのに、こういう事を考え始めると目と頭が冴えてしまう・・・

 情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史