体幹力

昨日、世界陸上で室伏選手が金メダルを取りましたね。

かっこいいですね。36歳で金メダル!おめでとうございます!!

ところで、その室伏選手が取り入れているトレーニング、メディアでは“赤ちゃんトレーニング”と称して紹介していました。室伏選手が言うには、子供から成人になり、年齢を重ねていくと体幹の筋力が落ちてしまう。赤ちゃんの体幹の動きはとてもきれいで、大人になると退化してしまうので、こういったトレーニングで体幹を鍛えなおす・・・ということでした。

これを聴いて「どっかで聞いた話だな~」という感じでピクッときた方は体軸法マニアですね(笑)

表現方法は違いますが、人間は大人になるに従って何事も手足末端で済まそうとする動きが無意識的に作られてしまう、つまり体勢をつくる体幹を使わないという動きの癖ができます。この動きの癖が手~肘~肩甲骨・頚、そして腹部へと連動的に緊張を引き起こします。簡単で言えばそんな説明をしています。

代表が1~2年前にブログで書いた“手指断食”という行為がいわゆる赤ちゃんトレーニングに近いものであると思われます。クローン病を克服する際に1~2年意識的にやった事だそうです。

つまり、手足を不自由にした状態で身体を動かす訓練をします。また、数年前に代表が診ていた患者さんに肘から先、膝から先が麻痺してしまう病気の子がいましたが、その子は手先・足先は使えない代わりに体幹を駆使して動いていたということです。

代表は、それをみて「なぜこんなに体幹が美しいのだろうか?」と思ったそうで、そこで確信が生まれたようです。そこから現代人が抱える特有の問題や子供から大人に成長する過程で失われる動きという視点から解説するようになったようです。

講習会や指導塾に来られている方は分かると思います。

体幹というのは既に様々な方が研究実践提唱していますので、とりたてて新しいことでもありませんが、しかし室伏選手が言う体幹と一般的に使われている体幹は意味合いは違うと感じました。

その意味合いの違いは・・・

ヨガか治療か塾でお話します。

森田愛子