サーフィンと体軸法~プロの条件~

 サーフィンが上手でない人間がサーフィンを人に教えられるのか?

 体軸法にも全く同じことが当てはまります。体軸法はわかりやすく言ってしまえば、健康体を獲得するための動き方・身体の使い方です。

 自分自身で、それができないのに人に教えられるわけがありません。

 サーフィンの場合、半年間で人に教えられるレベルになれるでしょうか?人にもよると思いますが、なかなか厳しいと思います。体軸法も同じ、半年や1年で人に教えられるレベルになることはかなり難しいでしょう。

 これが感覚・感性的なメソッドの宿命ですね。

 動くということは極めて感覚的なものです。動くことを解剖学や運動学で論じてしまうのはあるところを超えると不可能になります。

 これこそ、以前にもお話した暗黙知の世界です。

 でも答えは意外に簡単です。

 やり続ければよい・・・センスなどはただの時間差に過ぎません。少なくとも身体を痛めないレベルまでは誰にでもいけます。やり続ければ・・・

 サーフィンもそう、自転車もそう、やり続けていれば曲芸レベルは除いて楽しめるレベルまでには誰にでもできるようになります。一生懸命に練習しても自転車に乗れない人など聞いたことがありません。万が一いても途中で諦めたか、続けなかったか、続けてもできなかった人は1%以下だと思います。

 それを1回やっただけでわかったような気になる、1回で何とかしたいなどというのは、サーフィンスクールに参加して、1回でビッグウェーブを制覇したいという事と何ら変わりません。ぶっとばされますね(笑)

 残念ですが、健康は積み重ねるしかありません。でも、それはあなたが一番よくわかっているはずです。

 人間の多くは手っとり速さを求めます。しかし、健康に限らず本当に身に染みて信念となっているものは積み重ねてきた事や、人生がひっくり返るくらいのよっぽどのパラダイムシフトが起きたときくらいのものです。

 つまり、手っとり速さは確固たる信念にならないことを実はよくわかっているのです。

 愛子先生ともよく話すことですが、ヨガ(体軸法)レッスンに半年以上、毎週来ている方は半年前とは劇的に身体が変わっていると話しています。

 積み上げてきたものが信念となる時期なのかもしれません。信念になったものはよっぽどの事がない限り消えることはありません。

 以前は、宣伝になってしまうので極力このような表現を避けていたのですが、本当に変わりたいという意欲と執念があるのであれば、半年間毎週、真剣に愛子先生のヨガ(体軸法)クラスに参加してみることをお勧めします。

 おそらく人間が変わります。

 ちなみに本音を言うと、ヨガ(体軸法)レッスンは治療家やセラピストにこそ、参加して欲しいですね。感覚・感性の生長は専門家には必須要綱ですので・・・

 あまり大きな声では言っていませんが、現在、ヨガインストラクターや鍼灸師、セラピスト、理学療法士の先生などもレッスンに参加されており、大なり小なり衝撃を受けているようです。

 不思議なもので触れると、その多くの先生がもっと勉強したくなるようで、9月にスタートしたプロ・アマ問わない体軸法指導塾には専門家の方も参加されます。

 大きな声で言わないのは、専門家と称される方は頭でっかちが多いからです。頭で理解しようとすればするほど土壺にはまる世界ですので・・・同時に、体感した後に理屈を知るとなるほど納得の世界でもあります。

 素直な先生、不調を抱えている事を患者さん・クライアントに隠している先生、いつでもお待ち申し上げております。

 情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史