クローン病の鍼治療とセルフケア

森田敦史です。

今回は、クローン病にたいして情報を探している人以外はあまり役に立つ記事ではありませんのでご了承ください。

私のところに来るクローン病の患者さんは、主に発病してから5~6年以上経過し、狭窄等の問題が切実になってきたという背景で来院されます。もっと早く来てよ!という本音もないわけではありませんが、こういった東洋医学の治療を選択する場合は、なかなか切実にならないと来る決断ができないという事は理解できます。

ちなみに私の狭窄に対しての見解は、おおざっぱに説明すると3段階あると考えています。

  1.  狭窄する。
  2.  その狭窄に合わせたバランス(姿勢・重心・意識偏重・腹部のひきつれ)になる。
  3.  そのバランスがさらに狭窄を固着させる。

という事です。狭窄という一つの現象から、狭窄に応じた外部環境になってしまうという考え方です。そうなってくると狭窄部位をどうこうしようとするよりもまずは狭窄に応じた環境から修正していく方が良いと考えています。つまり、自然治癒力が十分に発揮できない狭窄に応じた環境から自然治癒力が発揮できる環境をつくるということです。

これは、あくまで私のイメージのシンプルな説明です。

狭窄でなくとも、こういった考え方からアプローチすると結果が良いので現在のところ、採用している次第です。

話は突然変わりますが、私が存じあげているクローン病を克服した数少ない方の共通点は、主体はセルフケア、補助に東洋医学等の治療というスタンスをとっているということです。

私が実際に行っているセルフケアは、身体全体の緊張状態を改善するプログラムやお腹を自分自身で調整する調腹法、人によっては食事栄養、または日常生活の具体的な変革方法など、その人の状態や環境によって様々です。実際のところは、オーダーメイドのような形になっていますが、その一つ一つは自分自身の身体や、また臨床経験や研究から副作用がなく、高い効果を期待できるものに厳選しております。

そんなセルフケアでの現実的な課題は“時間”です。というのも働きながらセルフケアに取り組む場合は、例えば1日の中でセルフケアにかけられる時間は限られます。ご家族やお子さんがいればなおさらです。どれだけ短時間でも効果的、そして1日の流れの中で自然に出来るケアなのか?というところをクリアする必要があります。

これは実際に、私自身に当てはまっていた事であり、1日に1時間も2時間もケアの時間を取る時間的な余裕などなく、また怠け者であったがためにそういった時間を取る事自体がストレスであったということもあります。ですので、日常生活で既にやっている行為の質をほんの少し変え、またケアする時間確保も1回15分くらいを上限に考えていたものです。それを一つのシステムとして設定し、後は未来の好転を楽しみにしながら稼働させるというオートマティックな感じです。

そうした方が結果的に続く、継続性があるという利点があります。

セルフケアという基礎の元に、初めて治療が活きてきます。

基本的には狭窄などの問題が切実なレベルになっている方は週1回の来院、そうでない方でも週1回は来ていただくようにしております。治療は3カ月に1回ほどは見直ししますので、その時点で未来に期待がもてそうな場合は継続していただいております。

治療方針というのは、なかなか1回の機会や間隔が空いた状態では伝わりきれません。そのため、週1回3カ月というのは最低限のラインとして設定しております。治療効果云々んというよりも、何を、何のために、どこを目指して、今があるのか?というところがある程度、腑に落ちるまでにそれぐらいの数と時間は必要です。

というような方針ですね。

なぜこんな記事を書いたのか?というと、少しだけ新規で受け入れられる枠(日曜のみ)が出来たからです。

クローン病には副作用なしで出来る事がたくさんあります。

たまたま何らかのきっかけでこの記事にたどり着き、ご縁を感じるようであれば、お気軽にお問い合わせください。