カウンセリングは・・・続編

私には大きな悩みを抱えている時期がありました

それは活動をヨガにしようか?治療にしようか?

悩み抜いた末に、結局結論は出ませんでした。治療は10年以上やってきたことでそれこそ今の自分を作ってくれたもの、しかしその一方でヨガという自分の力で健康を掴むことも大切。

客観的に言えば、この場合は選択肢は、

・今のまま治療一本。
・ヨガに活動をシフトする。
・両方ともにダブルワークする。

簡単にこれくらいは出るはずです。私の理想はダブルワーク。しかし、色々な事情でこれを実現するのは至難の業でした。ダブルワークと簡単に言っても単純に治療とヨガをくっつければいいというものではなく、それらを一貫性のあるコンセプトの基にしないとおかしいことになる・・・

カウンセリングを受けたのはそんな時です。私も体育会系の人間で、自分の相談をするなどあまり好きではない、情けない人間がするものだと何となく考えていました。

それでもカウンセリングを受けた結果・・・

結果的に得た結論は「原点回帰」、つまり治療家としての活動でした。

ヨガも本格的にやりたい、でも治療の方を必要としてくれる人間が多い。であるならば、まず必要とされていることに感謝し、徹底してその声に応える

そのなかで、ヨガを希望される方、必要とする方を集めて少しずつレッスンをしていけばよい、ということ。

実にありがちな結論ですが、自分一人ではぼんやりとはわかっていたつもりでも出てこなかったことでした。妙に腑に落ちました。

ところが事態は好転します。

そんな決定の上で活動していくうちに「ヨガも治療だ!」「ヨガはヨガというよりも治療だ!」と確信するようになりました

受身か参加型かの違いだけであって、両方とも治療だ、ということです。

私は治療家、施す治療家でもあるし、インストラクションできる治療家でもある。原点である治療というコンセプトで、治療とヨガが完全に繋がったのです

そんなことかと言われそうですが私にしてみれば大きな出来事です。

結局これがダブルワークができるということですが、それまで考えていたダブルワークは、整体とヨガというツールの足し算に過ぎませんでした。

原点回帰という一応の結論を得たことで、ダブルワークは治療という一つのコンセプトの基で整体(治療)とヨガがあるというスタイルにたどり着いたということです
それが、私が整体もヨガも、治療だよと言っている今に繋がっています

ダブルワークをいったん置いて、治療という選択をしたことが逆にダブルワークというスタイルを完成・実現させることになりました

今振り返ると、カウンセリングで得た“原点回帰”という結論がなければ、今はありません。もちろんそれによって努力するのは当たり前ですし、結果の責任は私が負うのも当然dす。

それ以上に、腑に落ちた状態で活動できるか?ということなのでしょう。どんな選択肢にも正しいはないと思っています。後悔しないことの方が大切で、後は自分自身がその選択肢が良かったと言えるように精進するだけです

元々、原点回帰という答えは自分の中にあったわけですが、客観的に分析されることでそれが明確に顕在化し、元々あった結論でも捉え方がまるで変わってしまい、腑に落ちてしまうということが起こるのがカウンセリングです

そして腑に落ちた行動は結果的にダブルワークが実現できたように物事の好転力を持っています。

カウンセリングは・・・続編でした。

情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田愛子