腰痛から学んだこと ~私がつまずいたところ、ひっかかったところ~

 

k-raku style事務局 神です。

 

ちょっと前になりますがブログで久しぶりに腰痛になった話を今度できれば、と書いていたのでその話をしたいと思います。

 

 

今から1年くらい前に、腰痛になってしまいました。

ケガというほどではないのですがちょっとしたアクシデントでギックリ腰手前のような感じで、だんだんと腰が曲がらなくなりました。靴下を履くのも一苦労というくらい固まって、いつもの動きをすると痛みが走るという状態です。

 

その頃の私は、呼吸整体を続けて様々な症状が消えていました。腰痛、肩こり、生理痛、頭痛、耳鳴りなど全くなくなっていたのです。

呼吸のニュートラルや呼吸整体で教えてもらっている動きもコツや意味がわかってきて自分の身体に対して信頼がでてきていました。

 

そこで頭のどこかで「今の私なら調整法をしていればすぐ治せるのではないか」と期待したのです。(自分で目的にフォーカスしないことが大事とわかっていたのに)

 

 

ところが1週間近くたっても腰は曲がらないし痛みは引きませんでした。

その間にだんだんと焦りもでてきて悪循環に陥いり、できない動きに目がいって「それができるように!」ということにどんどん執着してしまいました。

 

 

そんなあがいていたある時、ふと「私、治そうとしてる」と気が付き「別に今楽に動けたらもういいのではないか」「できない動きを無理にせず、できる動きでこの瞬間をニュートラルで過ごせばいいのではないか」と思ったのです。

 

例えば、ゴミの日に家にある小さい屑入れのゴミを集めるとき、いつもなら腰を曲げて屑入れを拾いゴミを空け、また腰を曲げて元に戻すという動きをしていました。

いつもの腰を曲げる、といっても息がとまるような動きではなく骨盤後方スライドのような息の止まらない曲げ方を普段していたのです。でも腰を痛めたらそれさえも痛みがでるようになってしまいました。

 

どうにか骨盤後方スライドのような動きができるように、というのに目が行きがちだったのですが「別に腰曲げずに痛くないようにしゃがめばいい」と気が付き「この動きができるように!」というのを辞めました。

 

そんな感じで楽にできる動きでニュートラルでいるようにしたところ、なんと翌日には痛みが8割消えました。正直なところ自分でも本当に?と半信半疑になるくらいあっという間にほとんどの痛みがなくなったのです。確か3日もしないうちに普段とかわらない状態になったと記憶しています。

 

 

 

実は以前にも代表である森田先生から「寝違えをしたときはなにもせずニュートラルでいるだけ」という話を聞いていました。そしてなるほどね、と理解した気になっていたのです。

でも実際自分に日常生活が送り辛いような強めの痛みが発生したとき、知らず知らずのうちに痛みに気を取られ目的を作ったりしてしまいました。

 

そして以前の成功体験を再現しようと過去に執着してしまいました。

 

うまくできたという体験はもちろんとても大切でそれを積み重ねる必要は絶対的にあるし力になります。でも、そのうまくできた体験を今同じように再現するのは自分の身体も、置かれている環境も、感覚を感じる頭もすでに違うものなので不可能です。

今現在、この瞬間の感覚に集中する。それがとっても重要になります。

呼吸整体を続けている方でなんとなく最近停滞しているなぁという時はもしかしたらこういうことも要因のひとつかもしれません。

 

なかなか痛みが消えなかった期間は一面を見れば失敗で成果なしでも、この経験から学べたことを考えれば大きな成果とも言えます。自分の実体験としてニュートラルでいることの意味、○○しよう、○○になるようにと目的にフォーカスしないことの重要性を一段と深く身をもって理解できました。

 

物事を一つの面からではなくいくつもの見方で見るととても楽しくなります。

 

 

最後に森田先生がブログで一緒に呼吸整体を勉強している先生たちの記事を紹介していました。

体験、言葉は違いますが根本には共通点があります。いろんな人の言葉で聞くとまた理解が深まると思います。