呼吸の大切さ

呼吸の大切さ

息が合う、息がつまる、息抜きをする、息をひそめる、息を弾ませる……。
私たちの日々の生活のなかには、文字どおり空気のようにこの「息」という言葉が息づいています。
息をする、ということは、生きている、ということそのものと言ってもいいかもしれません。

たとえば、睡眠は、毎日一度は行います。
食事は三度。体の健康にとって毎日行なっていることから見直すのは、とても大切なことです。

それでは、呼吸はいったい一日に何度行なっているかご存知でしょうか。
約三万回と言われています。
体重50キロの成人が一分間に行う呼吸数が20回、これは一日に換算すると28,800回になり、一日の呼吸量は空気の重さでいうと、なんとご飯100杯ぶんにもなるのです。
これほどの数の呼吸を日々繰り返していることを考えると、そのひとつひとつの質を高めることが健康への着実な一歩になることは間違いありません。

浅い呼吸が育てる病の芽

浅い呼吸が育てる病の芽

さて、ここまで呼吸の重要性を述べてきたのですが、ひるがえって現代社会は、スマホから満員電車まで、呼吸を浅くする習慣や環境で溢れています。

息を殺す、という言葉もあるように、肩肘をこわばらせて気づくと呼吸がとまっていたり、緊張で呼吸が浅くなっている。こうした習慣は体の癖となって、深い呼吸そのものが難しくなっていきます。

日々体が緊張し、呼吸が浅くなっていれば、そのぶんだけいっそう緊張も高まります。筋肉や関節がしなやかさを失い、凝り固まれば、血液やリンパなど体液の循環も悪くなり、徐々に自律神経や内臓の働きにも影響を及ぼすようになっていきます。
そしてやがて、風邪や、様々な病気、アレルギー、慢性的な疲労やだるさ、頭痛、イライラ、精神疾患などにつながっていきます。
女性であればホルモンバランスが崩れやすく、生理痛や生理不順、不妊などにも大きな影響を与えます。
そう、呼吸の浅さと現代病の増加は、決して無関係ではないのです。

たしかに、呼吸そのものは病気の直接的な原因とはならないかもしれません。が、習慣的な浅い呼吸によって、あらゆる不調や病気の「芽」を育てる「土壌」をつくってしまうのです。

体を育てなおす「呼吸・整体」

体を育てなおす「呼吸・整体」

しかし、いざ深い呼吸をしようと思っても、悪い癖が身についているので決して簡単ではありません。
試しにその場で深呼吸をしてみて下さい。
ついつい体に力が入って、上手に吸えなかったり吐けなかったりするのではないでしょうか。

私たちK-Raku Styleは、こうした点から、しっかりとした息づかいのできる体を取り戻し、普段の呼吸の質を高め、習慣化する、「体を育てなおす」ということをコンセプトに、「呼吸・整体」をお伝えしています。
呼吸・整体によって、本当の呼吸を身につけること。
呼吸の力を引き出すことで自然治癒力を高め、慢性疾患の体質から抜け出すこと。
感情に振り回されない、落ち着いた心身をつくること。

また、傷んだ身体のケアだけでなく、そもそも傷まないようにするための土台づくりも呼吸を通して学ぶことができます。