K-Raku Styleの想い

 今年は一つの節目の年です。

 というのは、K-Raku Styleでは、各種プログラムを修得する為の「育てなおしの会」を現在定期開講していますが、

 それ以前に、身体の事を3年間(月2回)かけてじっくり学ぶという少人数制の塾を、2010年から始めています。(総勢17名3クラス)

 2010年というと大昔のような感じもします、私自身もスマートフォンを使っていませんでしたし、車も今とは違い、また週7日働いていた時期です。

 対象は身体の事を深く知りたい、という方、セラピストやヨガインストラクター、整体師から経営者・フリーランス・会社員など様々なフィールドの方達が集って勉強してきました。

 盆・暮れ、私の出産などもあり、ぴったり3年間ではありませんが、一つのクラスは昨年11月に、そして1つのクラスは先週土曜日に、もう一つは今年の6月修了予定です。

 先週土曜日に修了したクラスでの最終回は、今まで得たこと、気付いたこと、考え方の変化などをじっくりと聴きしました。

 私は、教科書通りの答えは何も期待しません。実際に毎月テーマはあり、資料も用意しますが、先生が話して生徒は聴く、というような堅苦しいのは嫌いで、発言・脱線は歓迎、それぞれに意見を言い合いながらの学習スタイルです。

 そんな中で心に残った言葉です。

「最初は、痛みの起こらない体を体操でつくるものだと思っていたけれど、そうではなくてメンタルをどうするかの方が大きいということがわかった。」

「自分の体がちゃんと動けていることで、体だけじゃなくメンタルも引きづらなくなること、マイナス思考に入り込まなくなることがわかった。」

「自分に起こることを、事象として捉えることができ、それに揺さぶられないようになった。」

「3年間で身体がモノではないことがわかった。」

「健康とは自分なりの健康があることがわかった。」

「痛いのは痛いけれど、その痛みを増減させるのはメンタル次第なのがわかった。」

 当たり前といえば当たり前のことですが、3年間という期間の中でトライ&エラーを繰り返しながら、自分自身の身をもってわかったというのが大きいところです。

 というのも、メンタルが大事とわかっていてもメンタルをコントロールできない人、身体はモノではないとわかっていても身体をモノとして捉えて行動してしまう人、痛みにメンタルは関係しているとわかっていても痛くなるとモロにメンタルで痛みを増幅させてしまう人・・・

 情報がたくさん溢れていますので、大体一通りは知っている人は多いようですが、頭で知っている事と身体でわかっている事は全く別です。

 当たり前の感想のように見えても、それは頭で知っているのではなく、繰り返しの学習の中で身体に染み込んだものです。

 それが3年という期間の重みです。

 もちろん塾だけではなく、K-Raku Styleの治療やヨガに長く来ていただいている方達もそれをわかってくださっています。

 K-Raku Styleのスタンスは、症状がよくなれば、それだけでOKではなく(もちろん症状に対しても全力で取り組みます)、いかに自分自身で自分の身体と、自分と向き合い、

 自分を知り?自分を活かすのか?

 自分を知り、自分を思いやり、自分を活かすことから、他人を知り、他人を思いやり、他人を活かすことに繋がり、それが結果的に笑顔をもたらし、幸せに繋がる・・・

 そう考えています。

 それを得るための治療で、それを得るためのヨガだと思っています。

「身体を育てなおす」というコンセプトの奥にはそういう未来志向の想いが込められています。

 ちょっと気難しい治療院に見えるかもしれませんが、それを真摯に、愚直に、コツコツとやってきましたし、これからもそうします。

 今年は、そんな想いの結晶の一つである塾が終わるシーズン。

 3年間の塾というスタイルはここでいったん区切りですが、身体の学びに対してはもっと魅力的な形で提供できるように今準備しています。

 今後ともよろしくお願いいたします。