連載(2)感覚保存と成熟した自己意識

人間が、今の自分とは違う全く新しい体に生まれ変わるために必要なプロセス、そして治療やヨガを通して目指すべきところ

これは代表の言葉ですが「感覚保存と成熟した自己意識」という事になります。

う~ん、何だかわかりづらい、この時点でこのブログを閉じちゃう人もいるかも・・・

まず感覚保存とは、例えばあなたがヨガに参加しました。ヨガの後、しっかりと地に足のついた感覚や爽快感、これが感覚です

つまり、その感覚を保存する、その感覚でいつもいられるように意識・努力するということです。

いつも疲労感や不調、重い感じがある場合、その感覚はあなたにとっては慣れている感覚でしょう。

ヨガをすることでその感覚ではなく、体が整った感覚が得られます

これは良い感覚なのですが、今までのあなたは不調の感覚に慣れていますので、それと比べると「異感覚」ということになります。

しかし、体を生まれ変わらせるためには、その異感覚をいつもの感覚にする必要があります

そうなるように意識と努力が必要なのです。

その感覚を保存するために必要になるのが、心と体に対する成熟した自己意識というようになります。

つまり、簡単に言うと痛む動き・不安定な動きを取らない、これは体の自己意識ですね。つい面倒くさいと何も考えずに動いてしまいます

心も同じです、イライラする・落ち込むなどの感情に対する自己意識、ある事でイライラするのであれば、イライラしないためには、そのある事を避けるか、ある事でイライラしないようにするしかありません

現実的にイライラの原因を避ける事は難しいと思います。そうなるとイライラしないように考える事が求められますし、それしか方法はありません。

イライラしてしまうんだから、しょうがない、という方もいるかと思いますが、そうなると●●が欲しいと泣き喚く子供と変わりがありませんのでそれで話は終わってしまいます

大人である以上、あらゆる物事を解決思考で考える成熟さが求められます。

成熟した自己意識と感覚保存、この2つのバランスを高める事を継続しているとまず間違いなく、体も心も変わります

但し、急に感覚保存や成熟した自己意識を持つことは簡単ではありません。自分で出来ることはやり、それでも感覚はいつもの感覚に戻ってしまいます。

完全に戻る前にまたヨガに参加して良い感覚を味わい、またそれを保存するように自己意識を高める、この繰り返しによって徐々に心と体は変わってくると思います。

1回だと何にもならないのは、体が整っても、それを維持できる自己意識がないと何にもならないからです。

つまり整った体と自己意識が分離している状態、整った体に自己意識を合わせる作業が必要となります。

自己意識がない、でも整った体・・・というのはありえません。

今のあなたの体は、今のあなたの自己意識のレベルと同じ、という言い方ができます。

自己意識と体は密接です。体を変えたい場合は、そのくっつきをはがして、体を整えてから、その感覚を保存し、自己意識を高める必要があります。

まれに無意識に自己意識が出来ている人もいますが、ほとんどの場合で当てはまりません。

意識は変えたくないけど、体だけ変えたい、というのは、少々無理があります。体と意識は常に連動するものですから・・・

例えば、最近私がよく言っている首の解放プログラムですが、これについても当てはまります。

つまり、首の解放プログラムの表向きの目的は、首のコリや歪みを解消して、首をスッキリさせることです。

もう一つ奥の目的としては、首の解放プログラムで得た感覚を大切に保存していただく、その感覚を保存するために自己意識を高めていって欲しいという事です。

はっきり言ってしまうと、いくら首を解放しても、自己意識が高まらなくては、残念ながら継続した効果は得られません。

そのため、解放→感覚保存→解放→感覚保存というように繰り返し、その中で徐々に自己意識が高まり、首が痛まなくなる、全く違う首に変われるということです

先日もお話しましたが、治療にはこの一連の作業があまりありません。この作業は自力で得られる部分が多くあり、最も根本的なところでもあります

体全体についても同じで、整える→感覚保存→ある程度戻る→整える→感覚保存というように繰り返しの作業によって、自己意識が成熟していくということです。

この考えからいくと、実はヨガが終わった後から本当のヨガが始まるのです。

あ~、スッキリしたではもったいないのです。

ヨガで得た感覚をできるだけ保存するという作業をやる必要があります。そしてその感覚が完全になくなる前にまた参加、そしてまた感覚を保存する・・・ということですね。

この作業は代表が2つの難病を克服するプロセスをヨガや治療に言葉を変えて解説したものです。

この作業をして約1年で体の症状が全て消えてしまった、検査数値異常を全て正常化してしまった、そしてその後もずっと何もない、つまり国が治らないとお墨付きを与えた難病2つを完治させてしまったわけです。

そして、その作業をするために、前向きに作業できるように、そして続けられるようにするにはあるものが必要になるのです。

それが「セルフイメージ」というもので、これが絶対条件となってきますが、相当に長くなってしまいましたので、これは次回に・・・

お疲れ様でした。私も少々・・・

情報提供:渋谷の小さなヨガ・整体サロン“Office K-Raku”