自然に戻ればいい

 森田敦史です。

「マッサージを受けても、その時は良くてもすぐに戻っちゃう」

 戻っちゃう・・・どこにですか?

 自然に戻るなら良いけれど・・・

 でも、マッサージを受けても、すぐに戻ってしまうのはごく自然な話なのです。

 それまでの生活の中で培ってきた本人すらも気付いていない動きの癖、緊張して凝るような動きが常在感覚の奥まで浸透しているのですから、マッサージを受けた後の緩んだ感覚は異感覚になり、緊張している感覚が常在感覚。人間は無意識的に長く親しんだ!?常在感覚の方へもっていきますので、マッサージを受けても、動きの癖を変えない限りは自然に、ごく自然に緊張体に戻っていくわけです。

 ですので、戻っちゃうのは自然な成り行きです。治療師の技術レベルによって多少の時差はありますが・・・

 多くの人はこの時差が少しでも長いところ(ようは効果が続くところ)を探します。しかし、そんな事を巡り巡っているよりも、動きの癖など自分自身の問題と真摯に向き合う事の方が大切であると断言できます。

 不自然が日常に、自然が非日常になってしまう・・・

 どちらを日常にしたいのかは、個人の勝手ですが、私は“自然が日常”に戻るのが、やはり良いと思います。

 

 渋谷鍼灸理学治療室は「自然に向かっていきましょう!」という空間にしているつもりです。