脳卒中の麻痺

 今日は仕事が速く終わったので、TVを観ていたら、大学病院での磁気刺激治療なるものがTVで紹介されていました。

 今まで動かなかった手が2週間ほどで見違えるように動くようになっていたりと・・・凄いですね。

 但し、現在のところ腕と指にのみ有効なのだそうですが、それでも凄いことです。

 私も脳卒中後遺症の患者さんの治療を担当していますが、全体機能と、足腰は発症後何年経っても回復させることが可能なのですが、問題は手です。

 足は日常生活のなかで、嫌でも使わないといけませんので回復が可能なのですが、手に関しては、例えば自分で動かせない場合はもう一方の手で全てをやってしまうため、使わなければ使わないままでいってしまうのです。

 そういった意味で、私も治療では手には苦慮しています。

 今回の治療の紹介は、そんな私にとっても患者さんにとっても朗報ですね。今は入院待ち2~3年だそうですが、ぜひ普及して欲しいですね。

 そうすれば、私も廃業することができます(苦笑)

 私は、別に難病や難症例の治療をやりたくてやっているわけではなく、昔からなぜかそういった方々とご縁があり、必要とされていたから続けてきたのです。

 年々症例の難しさに磨きがかかっており、そんな試行錯誤をしているうちに気付いたら今に至っているだけの話です。

 でも、続けてきたおかげで、体軸法が出来たと思うとやってきて良かったな~と思います。

 脳卒中の全身機能の回復には、自信と確信を持っていますが、もっともっと良い治療があれば、いつでも辞める覚悟はできています。脳卒中に限らずです。

 それでなくとも、最近は自然と体軸法の方に仕事のシフトが移っていますし、色々と考えることもあります。

 あまり難しく考えても答えはでませんので、今必要とされている事を一生懸命やっていれば、おのずと道は開ける、くらいに思っています。

 思えば、難病になって→鍼灸師になって→難病を治して→難病の治療をするようになって→難病体験と難病治療から体軸法が生まれて→愛子先生に伝わって→体軸法を教えるようになって→体軸法を広めようと思って、今に至っています。

 こんな話をするのは何ですが、やはり全ては繋がっていますね。この流れでいくと3~4年後には大きな決断をしなければならない時が来るかもしれません。

 何につながっているのでしょうか?

 ある程度は予測して行動していますが、何が起こるのか?必要以上に考えず、お任せします。それが非常に楽しみでワクワクしてしまいます。

 脳卒中の話から、こんな話になってしまいました。

 情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史