権威と第一人者は視点で意味が変わる

 権威ある先生、という事。これ実は何に対しての権威なのか?をよく考える必要があります。

 例えば、私がかかっていたクローン病。その権威、クローン病研究の第一人者。いっけん聞くと「おお~」と思いがちですが、この権威・第一人者という基礎には、現状ではクローン病は治らない病気であるという事があります。

 つまり、クローン病の権威でも、治らないと定義している医学での権威ですから、一人も、その治療で完治例がないという話になります。

 私の場合でも、クローン病で日本内科名医100人に選ばれるような先生に診てもらっていました。

 確かに症状がひどかった時には投薬で救っていただき、私の命の恩人であるので今でも感謝しています。

 しかし完治という視点でみると当然クローン病は西洋医学的治療での完治例はありませんので、その治療を受けている以上は完治はない事はよく知っていました。

 だから、完治を目指す場合はそれ以外の選択肢を選ぶ必要があることも認識していました。東洋医学の道に進んだのも、それがきっかけです。

 重要なのは、何が良い・正しいではなく、何を求めているのか?によって視点が変わり、その意味も変わるということです。

 情報提供:渋谷鍼灸理学治療室 体軸法 渋谷 森田敦史