成功者の裏の顔

 どういった人間を成功者と呼ぶのか?これはなかなか難しいところですが、ここでは周囲の人間から評価を得て、仕事に対しての達成感・幸福感を得て、精神的・経済的に平均よりもはるかに高いところで自立できていること、としてみます。

 今日は、いや、正確に言うと昨日ですが、とあるセミナーに参加してきました。

 そのセミナーは人の活かし方や多様性を知るために参加しているのですが、その講師は、一見して陽気・気さくであり、苦労などを微塵も表に出しません。

 しかし、その裏では人がしないような細かい、これでもか!というほどに泥臭い作業をストイックに追求しています。そして、行動には全て理由と根拠が存在しています。

 はっきり言って、セラピスト業界では結構有名な方なのですが、それでもその泥臭い作業を続けています。

 その講師が一体どれくらいの努力を積み重ねているのか?これは講師の一瞬に見える素の顔を垣間見るとよくわかります。

 “文王すでにつとむる”という古典にあるように、偉大な人間でさえ日々コツコツを泥臭い精進を続けているのに、私のような一介の人間がそれをしない理由などどこにもありません。そういう意味では本当に勉強になります。

 この講師に限らず、他にも私の知っている自分の道を生き、精神的・経済的な自立を果たしている人間達は、その華やかさが目立ちますが、恐ろしいほどにストイックな努力を苦にせずに続けています。

 私自身、自我が強いため、少々の事では人に頭を下げたり迎合することはありませんが、そういった泥臭い事をスマートにやっている人間を前にすると無条件に借りてきた猫のように従順になってしまいます(苦笑)

 私も以前、ある講師を海外から招いたイベントを主催しましたが、そのときは、トイレのトイレットペーパーの有無や、トイレットペーパーの備え付けの位置が便座がからみて右か左か、どちらにあるのか?また、講師に水を用意しましが、一体どこの何と言う水が好きなのか?というような事を果てしないチェックリストを作り、リサーチ&準備しておきました。

 気にし過ぎと言われそうですが、昨日の講師を見ていても、それが決して気にし過ぎではないことがよくわかります。

 地味なことを妥協なく、どこまで突き詰められるか?でしょうか。

 成功者は泥臭い、でも泥臭い感じを出さない、極めてスマートである。というのが私の周りにいる成功者の印象です。

 また尊敬できる人を見つけてしまった・・・

 情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史