意外の伝えられていない“グラウンディング”のこと

 グラウンディングの意味はご存じの方は多いと思いますが「地に足をつける」という意味があります。

 人間は地球の上に、地上に生きる生き物ですので、地に足をつけて安定しているということは体としても、精神的にもとても大事なことなのは言うまでもありません。

 ヨガで言えば、瞑想法・呼吸法などでグラウンディングさせることはよく知られています。

 今日ここでご紹介するのは、瞑想法・呼吸法ではない、でも超重要なグラウンディングのコツです。

 瞑想法・呼吸法でグラウンディングさせる、では日常生活を、1日を過ごしていくとき、グラウンディングしているかどうか?

 理想は、瞑想法・呼吸法をしているとき以外でもグラウンディグできる・していることだと思います。

 ではどうすればいいのでしょうか?

 ぜひ使っていただきたいのは、誰もが知っているあの行為です。

“一旦停止(いったんていし)”

 何かあるごとに一旦停止をしてみてください、ということです。

 超簡単ですが、効果大です。

 一旦停止のコツは、自分の体の中のエネルギーの方向性を消すことです。

 簡単に言うと、

 例えば、まっすぐ歩いていたとします。あるときピタッと止まった瞬間、まだ体の中では前に進む力(余韻)が働いていませんか?

 かけっこするとき、よーい、のとき、体の中では前に進もうとしていますよね。(体の勢い)

 こういうのをエネルギーの方向性と言います。

 グラウンディングを地球の中心と地上の自分をまっすぐに結ぶとすると、エネルギーの方向が頭から足元へ、足元から地球の中心に向かっていること、これが地に足がつくことだと思っています。

 エネルギーの方向性を消すというのは、前後左右に向かう自分の中の力を消すこと、そして下に向かわせること。

 ですので、仕事でも家事でもなんでもそうですが、一方向に進む動きがひとまず終わったら、そこでしっかりと一旦停止すること。仕事でもそう、この書類作成が終わったらデスクに向かう自分を一旦リセットし、ずっと続けて作業しているもちょっと間を置いてリセットし、というような感じです。

 これを1日の中でどれくらい散りばめられるかどうかです。

 慣れてくると無意識で苦も無く出来るようになります。

 一旦停止と言っても、シャルウィーダンスの竹中直人さんのように動けとは言いません(古い?笑)

 止まって、自分の中で余韻と勢いを消せばいいだけなので、ふっと止まって踵を上げてトンッとまっすぐ床に踵をつくくらいでOKです。ですので所要時間は5秒くらいです。

 一呼吸置くとか、落ち着くとか、そういうのは実は一旦停止してエネルギーの方向性をリセットしてグラウンディングするという解釈もできますね。

 右に行ったら、今度は左、そしたらまた右、後ろ、というように動き続けていれば知らず知らずと地から足が離れてしまいます。地に足がつかなくなると呼吸がアップアップしてしまいます。

 一旦停止という何気ない行為をぜひ有効に活用してみてください。

 言葉にすると難しかったかもしれませんが、K-Raku Styleでは治療でもヨガでも、この一旦停止をとても大事にしていますので、興味があればご参加ください。

 ちなみにセラピストや整体師さんにとっても物凄く大切な要素で、これを体で理解すると色々な能力がアップする奥が深い要素です。

 それではまた!