後向きな動き

 なぜ後向きな動きをインプットしてしまうのか?

 後向きな動きをインプットしてしまうと、身体全体に後向きな動作の連動パターンが出来あがります。

 ウェイトトレーニングによくみられる光景ですね。

 トレーニングするときは、体幹が重要。これは皆さんおわかりだと思います。

 しかし、ここで言う体幹とは体幹の筋肉の事ではありません。体幹の微妙な位置感覚のことです。

 この体幹の微妙な位置感覚で、そのトレーニングの意味が大きく変わってしまいます。体幹の位置一つで、意味が正反対になってしまいます。

 どうも、力=肉体と思っている方が多い。

 昨日のサッカーで見られたように、日本と韓国は体格差はあまりないように思えます。しかし、完全にフィジカルで負けていました。

 フィジカルに差がある、といったコメントもちらほら・・・

 あれ?

 以前は日本とヨーロッパのフィジカル差だったのに、今は日本と韓国のフィジカルの差ですか?そんなに差ないじゃん。

 フィジカルって何なのでしょうか?

 筋肉?骨格?DNA?

 いや・・・闘志?

 闘志と言ってしまえばそれまでですが、その闘志によって明らかな感覚・感性の差が出てしまいます。

 問題は闘志というよりも、闘志によって起こる感覚・感性の差でしょう。よくハングリー精神が大切だと言われていますが、問題はハングリー精神によって起こる身体の特性です。

 フィジカルの強さとは、肉的的に一定水準を超えると感覚・感性の強さということになると考えています。

 本来日本人は、その辺が欧米よりも明らかに優れていた点であり、それが体格差を埋め、アドバンテージを取れる唯一の点でもあったのです。

 しかし、欧米的な肉体的な勝負の土俵に乗ってしまったが故に本来日本人が持っている強みが消えてしまっているように感じます。

 肉体的な土俵に乗っている限りは、永遠にフィジカル差に悩むことになると思います。

 身体が小さい=力が弱い、ではありません。そう思いこんでいるだけです。

 話がそれてしまったので、今日はこの辺で・・・

 情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史