動法~体軸法に興味のあるマニア向け~

 ここ最近、私ばかり更新していますので、ここらで愛子先生にバトンタッチしたいと思います。

 いつも愛子先生から日頃のレッスンの事を伺っています。一人ひとり真剣に、頑張って成果を出しているようで私も嬉しく思います。

 首の解放や体軸法ワークショップ・ウォーキング等で拝見すると、すぐにあることがわかります。

 初参加か?いつも通っている方か?さらにしっかりと成果を出しているか?今壁に当たっているか、等です、全て動きに出ますので・・・

 月1回の首の解放クラスでも、複数回参加されている方をみると、見る度に動きが成熟されているのが本当によくわかります。

 凄いですね。生徒さんにも愛子先生にも、ただ感心するばかりです。既に人に教えられるレベルにまで感覚・感性が上がっている方も数名いらっしゃいます。スカウトしたいくらいです。

 一人ひとりと会って、じっくりとお話がしたいのですが、その機会がなくて残念です。

 ところで本題に入りますが・・・ちょっと難しい話ですので、お疲れ気味の方はすっ飛ばしてください。 

 体軸法の動法については、あまりお話したことがないので少しお話します。

 体軸法の動法は基本型で約30種類あります。

 大きく分けて、骨盤系(腹部)・肩系(首)・胸郭系(呼吸)。そして全ての共通に足系が入ってきます。そこに感覚・感性強化も入ってくるわけです。

 さらには感覚・感性系のみの動きもありますが、これにはある程度の感覚・感性が必要ですので、一般レッスンではあまり出てきません。

 体軸法をより効果的にする解除法というものも存在します。ちなみに体軸法の要素にはざっと、解除解放系・教育変換系・安定強化系という考え方があります。

 この要素によって、その人の感覚・感性のレベルに応じて、何を使えばいいのか?がよくわかります。

 30種類と聞くと、少ない印象がありますが、これに意識ポイントが変わると、実はその30種類は100種類にも300種類にもなります。

 くどいようですが、体軸法は感覚・感性という無形のものが生命線ですので、型にこだわることはしません。体軸法における感覚・感性とは、何もアーティスティックな能力ではなく、人間ならば誰でも持っている、でもちょっと眠ってしまっているものです。

 一つの動法を確実に実施することによって、たった一つの動法で確実に身体の中心感覚が出来あがり、身体意識が自然と向上します。この確実に実施する方法が先日お話した“動作”の定義です。これを使うとラジオ体操第1番目の体操ですら、超健康体操に変身させる事が可能です。

 これが、体軸法がメソッドの為のメソッドたる所以です。ヨガでも何でも、どんな体操法・健康法にも取り入れることができます。

 この30種類を確実に修得すると、感覚・感性は強く・確かなものになり、痛みや不調のない身体になり、人に教えられる域にまで達します。

 30種類を学ぶというのは、30個の事を学ぶ事ではありません。30種という違った方向からの刺激によって、たった一つの事を体得する作業をしていきます。

 これが自然体・健康体=①という世界です。

 さらに、人に伝える仕事をしたい方には、観察法なども訓練していきます。動き一つで、その人のその時の感情、その人の悩みの質や、最大な課題点、その方が歩んできた人生も何となく感覚的にわかるようになります。これには年単位の習慣が必要ですが・・・

 4月から始まった3~4期の体軸法基礎講習会では、まずは執拗に動法の体得を求めていきます。というのも感覚・感性がないと、その先には何にもないからです。

 その先の指導者講習会では、ある程度の感覚・感性が身についたとして、初めて人に伝えるすべを学んでいきます。

 私も愛子先生も体軸法を勉強したら、体軸法以外はダメ、というような一元的な観方はしません。ヨガの先生であればヨガに、体操の先生であれば体操に、それぞれの活躍するシーンで活かせばいいのです。そこに活かせるのが体軸法です。

 もちろん体軸法でやりたい方はそれでもいいのです。

 現在、ありがたいことに5期もスタートできそうな気配がしています。

 お陰様で人生の中で、ここ最近になって初めて愛子先生以外に共有できる仲間がいるという喜びを味わっています。

 ご縁に心から感謝します。

 情報提供:体軸法から愛を込めて・・・そんな言葉が最も似合わない(爆)森田敦史より