効いた、効かぬ・・・~ちょちょっと専門家向け~

効いた、効かない。

スッキリした。

リラックスした。

軸が出来た。

安定した。

元気になった。

軽くなった。

これらの共通点は?

何だと思いますか?
共通点は、どれも“主観”であり“感覚”であるということ。

これを言えばセンスの良い方は、プライスレスの価値のある情報でしょう。要はわかる人にはわかることですね。

この事は、人の身体に関わる仕事をしている人間は、絶対知っていないとまずいことです。

これがわからないと永遠の迷宮に入ることになります。

治療において、ヨガレッスンにおいて、最もベースとなる部分です。

昨日お話した“動作”ということの定義付けとも深く関係してきます。

ちょっと解説すると、効いた効かないは形や証拠として示すことができません、その人の身体が客観的に判断するものではなく、その人の自己申告であり、主観が判断します。

全く同じ治療をしたとしても、効いた方と効かない方に分かれてしまいます。身体的には同じ結果が出ているのにも関わらずです。

それは、その方の主観がそういった判断をしたからです。

つまり、良い治療をしても、いくら良い技を施しても、相手にそれが伝わらなければ何ら意味を持たないということです。

つまり、技を活かすにも、技が必要だということです。

技の為の、技。

メソッドの為の、メソッド。

ということになります。

技の為の技を知ることは人間を知る事になります。

これが私達が相手にしているのは、物ではなく人間である所以です。

だから、技ばかりみて人間を見ない治療やレッスンは、ただの肉作業なのです。

情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史