体軸法はわかりやすいのか?

 体軸法はわかりやすい?わかりにくい?

 愛子先生からブログで説明してくださいと依頼されましたのでお答えします。

 答えは・・・

 わかれば、わかりやすく。わからなければ、わかりにくい。というところです。そうとしか答えようがありません。

 というのも、定期的に、素直に体軸法に触れている方にはわかりやすいでしょうし、何でも頭で物事を考えてしまう方には非常に難解なものだと言うことです。

 体軸法は、全身まるごと観察し、健康体を獲得するために必要な条件・要素を満たす作業をし、全身を変えていくものだからです。そしてその対象は“動き”であり、動きの質を変えることに主眼を置いています。その視点が尊いと私は思っています。

 例えば、首の不調で顔が右向けない、腰の不調で前屈ができない、などなど・・・そんなものを改善する方法はいくらでもあります。

 しかし、気をつけなければならないのは、単一の動きや症状に目を取られていると部分にばかり執着してしまいます。

 それは全体というマクロ視点を失ってしまうことに繋がります。

 ましてや痛みやシビレ等という極めて主観的で曖昧な存在に信を置き過ぎ、その視点から普遍的な身体原理を見出そうとすること自体、ナンセンスです。

 話が難しくなってしまいましたが、体軸法にある30種の基本動法を全て完璧に出来れば、実体と実感において健康体を宣言できるまでになると私は思っています。

 今まで、接してきた方で、上記の方向性に当てはまらない方はいませんので、まず間違いないと感じています。

 動法は、基本的に●●を伸ばす、○●に効かせる、というような視点にはたっていません。体軸法が定める健康体の条件、その要素を一つの動法の中にちりばめているだけです。

 その為、動法などは開発しようと思えば無限に生みだすことができますし、異なる体操法の動きにも体軸法の要素を取り入れることが可能です。

 動法を修得していく過程で、自然と健康体に必要な条件を満たしていくようになりますし、そのように構築しています。

 これが色々と勉強・研究し、散々に悩んだ結果行きついたところです。

 結局、この文章がわかりづらいような気もしますので、ということは体軸法はわかりづらいものなのかもしれません(苦笑)

 でも深めていくと面白い世界ですよ。

 情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史