体軸法の特徴

愛子先生は、今日明日と群馬県での治療会へ出張中です。渋谷まで来るのが遠い、でも愛子先生の治療を受けたい、そんな方達が待ってくれているようです。

最近、色々なところから問い合わせがあって、群馬以外にも関西圏や九州圏にも行くことになるかもしれません

私はというと・・・神奈川・東京で手いっぱいですので、愛子先生のお土産を楽しみにしつつ、マイペースで働きます。

ところで、先日愛子先生とも話しましたが、体軸法と他の体操法等との違いは何か?

体軸法は、形をみていません。動きをみているのです。もっと言えば、形の中で起きていることを重視しています。

例えば、骨盤のゆがみ、これは筋肉の引っ張りによって生じます。骨盤を歪みを整えても、筋肉を放置したままですと5歩も歩けば元に戻ります。

では筋肉異常を治せばいいのか?これもNoです。筋肉異常は骨盤などのゆがみを引き起こします。しかし、なぜ筋肉異常になったのか?を考えなければなりません。

筋肉の凝りを治しても、凝りを生むような「動き」をしている限り、凝りは生まれ続けます。

つまり「動きの質」が大きな問題なのです。

また、姿勢にもこだわりません。姿勢はあくまで先天的に持っている骨格と動きの結果で作られるものです。

例えば、理想的と言われる姿勢や動きを修得した。それでOKなのか?これもNoです。

理想的な姿勢や動き方をしても、その時に力みが生じてはいけないのです。

理想的な姿勢をしている人でも不調だらけの方もいます。これは良い姿勢で固まっているだけなのです。

わかりやすく言うと、防犯カメラ。最近は機能がないあるだけで防止効果を狙うというやつがあります。本当に機能するものも、ハリボテも形は一緒です。

でも機能が違うのです。形を整えても、動けなければ何ら意味がありません。

人間は、一定のルールの基、自在に動けて初めて自然体を手に入れることができるのです。

姿勢にこだわると必ず行き詰ります。姿勢という形よりも、その形の中で何が起きているのか?

こっちの方がはるかに重要です。

体軸法は、「動きの質」と、その動きの中で何が起きているのか?(力み)ということを観察し、修正するものです。

ですので、一種の教育法ですが、筋肉の再教育とも少し違います。どちらかというと古武術と考えが近いのかもしれません。

情報提供:渋谷鍼灸理学治療室 体軸法 渋谷 森田敦史