人間誰しもが持っている些細な違和感

ちょぴっと専門家向けです

誰しもが持っているであろう些細な違和感。これ、気付くか気付かないギリギリのところの違和感の事を指します。この違和感を見逃すか見逃さないか、これが非常に大切な思考だと思います

治療法には面白い事実があります。これ、私としては過去に大きな違和感になっていたことですが、あんまりこれを真面目に考える人は少ないようです。

世の中には実に様々な治療法があります。
◆カイロプラクティックを代表とする矯正系の治療。
◆手をほとんど触れない気功的な治療。
◆手を全く触れないヒーリングの類。
◆手足を使って身体を調整する治療。
◆身体をゆらゆら揺らして身体を調整する治療。
◆鍼などの道具を使った治療。
◆患者さん自身に動いてもらう治療。
◆異常緊張を起こしている筋肉を解除する治療。

まぁ、治療の数は山ほど、それだけ主義主張もあるということです。なかにはある治療法の団体が、ある治療法を否定することで宣伝しているものもあるくらいです。この世界もドロドロしている部分があるということかもしれません

ここで、一つ面白い事実があります

どんな治療法でも結果が出るということです。どんな治療法というよりも、有る程度支持を得ているということは、結果が出ているという証拠に他なりません

関節を矯正することで痛みが取れると称する治療、関節を矯正しなくても筋肉を調整すれば痛みが取れると称する治療、身体のエネルギーを浄化すれば痛みが取れると称する治療、様々な治療があるなかで、それらは支持を得ているということは結果を出しているということです。

ではそうなると、痛みの原因って一体何なんだ?という疑問が湧いてくるのが自然です。治療家をある程度続けていると絶対にこの疑問にぶつかっているはず・・・*ちなみに急性的な痛み、内臓系の痛みなどは除外です。

全く切り口の違う手法でも痛みが取れてしまうのは何故だろうか?

切り口というからには、何かに対しての切り口ということです。

その何か?が重要です。筋肉とか、関節とか、神経とか、エネルギーとか、そういったものではありません。その奥にあるもの・・・

私の私見ですが、痛みと身体の形体的な問題を直結させると大きな過ちを犯すことがあるということです。関係ないことはありませんが、慢性的な痛みにおいては直接的に関係しているのは少ないですね。

専門家に非常に多いのは、ある治療法を勉強して、痛みの取れないものがあって、だからまた違う治療法を勉強する・・・というような繰り返し。

勉強熱心なのは結構なのですが、これ、一歩間違えると迷宮入りしてしまう可能性大です

治療はツールです。ツールだという認識が必要です。

痛みがある⇒治療によって、それぞれが主張する身体の状態が改善される⇒○●が変わる⇒痛みが消える。

というのが順序です。

身体状態、つまり筋肉のコリや関節の異常が改善するから、だから痛みが消えるとは限りません。身体状態改善と痛みが消える、その間に隠されている存在があります。これがわかると割と痛みの治療が得意になると思います。私もまだまだですが、少なくともこの原理がわかってからは、治療結果が劇的に変化しました。

何だかんだで毎月300人くらいの方を触れていると、それが本当に身に染みます。

ところで、○●って何だ?ケチな私はブログ上でここまではお教えしません。

痛みを視点に考えたとき、身体の形体的な問題と痛みは必ずしも直結しないということ。

以前からそれはわかっていたのですが、確信に変わったのは勉強会に参加したときに主催の先生が同じような原理で治療していたのを知った時でした。

その先生から教えてもらった技術は使っていませんが、原理がわかってしまえばあとは自分の応用次第です。どんな技術を使っても効果を出せるようになります

痛みの治療と、身体の形体的な治療は、別として分けて考えた方がわかりやすいと私は考えています。近い将来、そういうセミナーや勉強会、治療法がもっと表に出てくるような気がします。

というよりも、私は専門家ではなく患者さん・生徒さんにその原理を教えてしまいます。体軸法指導塾は来月で3カ月目ですが、その原理もちらほら出てくると思います。

でも、よく考えれば、これは些細な違和感ではないですね。大きな違和感かな?

情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田愛子