ヨーガという世界

 いつも言っていることですが、方法論よりも原理原則を理解することの方が100倍大切です。

 私は中村天風先生の影響を多大に受けています。そしてその背景にあるヨーガ哲学にも大きな影響を受けています。

 私はヨーガの専門家ではなく一端に触れたに過ぎない人間ですが、それでも、一端に触れただけでも色々な事が腹に落ちます。

 体軸法でいう、動作のコツや、動作の意味、効かせる動作と効かない動作には決定的な違いがあります。私の知る限り、これを腹に落としてレッスンをやっているインストラクターには会ったことがありません。

 そんな答えも、ヨーガにはあります。書物等を読んでも、難しい表現なので、スルーしてしまっているだけで、確かに存在しています。

 いつも愛子先生と、体軸法はヨーガだね、と話します。

 動きやポーズは、ヨーガの方法ではありませんが、その原理原則は極めてヨーガだと感じています。そういった意味では、私はヨーガで難病を治したという言い方も可能になります。

 ヨーガを、形や筋肉にこだわって、人間を物としてみている色合いが強くして使うのは、もったいない限りです。

 やはり形じゃないですね。もっと言うと有形とか無形とか、内とか外とか、そういった比較対象のない世界です。

 情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史