身体は緩み過ぎてもいけません~ロックを外す~

 不調の多い方は身体にロックがかかっています。

 もう少し詳しく言うと、身体の動きが“緊張性”の動きになっています。

 緊張性の動きは、ぎこちない動きとも言います。

 この動きを続けていると身体全体が緊張体質になり、緊張体質は全身の血流や代謝の妨げになります。

 緊張の反対を弛緩と呼びます。

 それでは、緊張体質を変えるには、弛緩体質にすればいいのか?

 そうは簡単にいかないのが身体というものです。

 弛緩は、過ぎると腑抜けになり、緩ませてはいけない部分まで緩ませると、身体は逆に不安定になってしまいます。ですので、弛緩体質にすべきではありません。

 弛緩すべきところは弛緩させ、弛緩させないところは弛緩させない。ということが重要になってきます。

 身体の軸を安定させながら弛緩させる、というのが一つの目指すべきところです。これが緊張体質でも弛緩体質でもない自然体質です。

 言い方を変えると、緊張性動作でも、弛緩性動作でもなく、自然動作ということになります。

 自然動作は、筋肉や関節の過剰なロック(緊張)を外しつつも、軸の安定を残すことができます。

 ほどよいところとは正にこの事です。

 しかし、ロックを外すだけでは不十分です。

 ロックを外しても、安定性が脆弱化している場合、それを放置しているとほどなくまたロックが起こります。

 そうさせないためにも、脆弱化した安定性を強化しなければなりません。それが感覚・感性の強化と言い換えることもできます。ここが体軸法の核となる部分です。

 ロックを外すだけでは、またロックがかかりますので、対処的なケアが必要になります。その一方で、ロック解除と同時に感覚・感性を強化すると、そもそもロックがかからないようになります。

 この感覚・感性の強化をどれだけ理解できるか?

 治療でも、ヨガでも、講習会でも、重要になってくるのだと思います。

 体軸法の動きは基本だけでも30種類ありますが、それは30種類ごとに様々な身体のロックを外す意味合いも当然あるのですが、もっと重要なのは、それぞれの動きにちりばめられている感覚・感性を強化するという共通の要素です。

 特に体軸法を学びたい・学んでいる方には、この辺の理解は必須となります。

 情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史