連載(2)呼吸と力みの関係

今回の連載のテーマは“呼吸”と“力み”の関係についてです。

1回目は、“呼吸法”と“呼吸”の違いをお話しました

今回は、“呼吸”と“力み”の関係性です。

体軸法の真髄は“力み”をどうするのか?というところにあります。特に力ませてはいけないポイントはヨガや治療に参加している方はすでにご存じだと思います。

“力み”を起こさない動作にはいくつかの約束事があり、その約束事を守って動くということが大切になってくることもいつも言っている通りです

ところでこの“力み”ですが、“呼吸”と深く関係しており、“力まない”事と“呼吸の安定”は直結しています。

力むと呼吸は乱れます。呼吸が乱れると力みます。呼吸が乱れるという定義はあるのですが、それはまたの機会に・・・

体軸的呼吸をマスターすると様々な効果があることは前回ご紹介しましたが、体軸的呼吸を完成させるためには、“力み”をなくさないといけません。

その“力み”をなくすために、いくつかの動作の約束事が存在します。動作の約束事は“力み”を無くすために、“力み”を無くすことは“呼吸”を安定させることにつながります。

こうなると、全ては“呼吸”のためのようにみえますが、ポイントは“呼吸”の安定のために“力まない”、“力まない”ために“呼吸”を安定させる・・・

この2つは切っても切り離せない関係にあります。

“呼吸”と“力まない”ことが完成すると、一つの理想的デザインに近づきます。

これはどちらからアプローチしてもOKですが、一般的には“力まない”ことから始めた方が効果が早いので、レッスンではそうしています。

情報提供:渋谷鍼灸理学治療室 体軸法 渋谷 森田愛子