私の尊敬するとある治療家の先生が言った言葉、
「自由は不自由な中に存在する」ということ。
自由というのは、その存在自体で、常に裏に不自由をはらんでいるものです。何をもって自由なのか?
自由は不自由な中に存在する、私はこのことを「自在」というように捉えています。
私達の自由は、不自由なルール(秩序)の中に存在しいます。自由の基本は不自由だということです。
私は一社会の中で暮らす人間ですので、その不自由さの中で自由を楽しんでいます。これが自在だと思っています。
身体についても同じことが言えます。
自由に動くと必ず身体はおかしくなります。というのも現代人の身体が不健康になってしまうのは、自由に動いているからです。そこにはルールも秩序も薄くなっています。
身体にもある一定のルールがあり、そのルールの中で自由に動くことが大切です。それが「自在」となるわけです。
自由とは、必ず不自由さをはらんでいます。同時に自然にも必ず不自然さをはらんでいます。
物事は極端な事ほど、裏の面でも極端さを持っているものです。
健康を獲得するには、自由ではなく、自在でなくてはならない、そんなようにいつも思い、また大切にしています。
自由と自在、あなたはどう思いますか?
情報提供:渋谷鍼灸理学治療室 体軸法 渋谷