色々な媒体で観る機会のあるスタイルと顔立ちの良い、いわゆる美人。
私もあのような人になりたい、と憧れる人も多いでしょう。そして、美人についてまわるのが健康というキーワード。
スタイルと顔立ちの良い美人は健康である。
いっけんすると素通りしてしまいます。ところがよく考えてみると、それには、そもそもの前提において大きな矛盾があります。
健康とは、古来からほとんど普遍的ですね。例えば、痛みや不調がない、病気ではない、などなど。
しかし、美というものを考えるとき、これは普遍的ではない現実があります。今の時代の美人が100年前にタイムスリップしたときに、同様に美人だと思われるかどうか?というところです。
おそらく答えはNoでしょう。
つまり、以前にも話しましたが、美という定義は、その時代によって変わってくるということです。
その時代によって変わるものと普遍的に変わらないものをリンクすること自体に違和感を覚えます。
美と健康を同じ土俵の上で考えることはできないということです。
美にはその時代背景による理屈があり、健康には普遍的に変わらない理屈がある。その辺をよくよく考えておかないとややこしいことになります。
はっきり言えば、現代の美という定義を売りにして、健康を語っている人間が多すぎるということです。もっとはっきり言えば、勘違いも甚だしいとも言えます。
現実では、俗に言う美人でも不調だらけの人間など山ほどいますから。
情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史