昨日は、身体の健康を自転車を例に説明しました
今日は、もう少し詳しく解説したいと思います。
体軸法では、痛める動きから痛めない動きへの切り替えをしている、痛めない自然な動きができる感性を磨くことが健康への近道だと考えています
そんな事を踏まえて、質問!
自転車は、徐々に乗れるというよりは、できたときは割と瞬間的に乗れたと思います。
あなたが自転車に乗れたときのあなた自身を思い出してください。自転車に乗れる前と乗れた後、
★あなたの身体の筋肉は増えていましたか?
★筋力はUPしましたか?
★柔軟性はUPしましたか?
この質問、例外なくNoです
あなたは、筋肉が増えているわけでもなく、筋力がUPしたわけでもなく、柔軟性がUPしたわけでもないのに、自転車に乗れるようになったのです
では乗れない時と乗れた時の差は何なのでしょうか?
これは感性が磨かれて、乗るという感覚を体得したか?しないか?という差なのです
これは、健康でも同じです。
痛めない自然な動きを感覚的に体得することが痛む身体と痛くない身体の差なのです。
不調体質は筋肉量・筋力・柔軟性ではありません。これらは必要条件であっても絶対条件ではありません。
絶対条件なのは動きに対しての感性の成熟化です。健康というテーマで考えればの話ですが・・・
筋肉が少なくても痛くない人もいる、筋力がなくても柔軟性がなくても元気な人もいます。ところが、筋肉が多くても、筋力が強くて柔軟性があっても、痛いところだらけの人も決して珍しくなく存在しています
ということは・・・
筋肉量や筋力や柔軟性は、健康と絶対に関係しているか?と聞かれるとYesとは言い切れないところがあります
日本には、結構な数で筋肉量・筋力・柔軟性をまるで神話のように信じてやまない方がいます。これらは必要条件ではありますが健康の絶対条件ではありません。
ただ、毎度同じことを言いますが、「動き」が成熟していない人は高確率で痛み等の不調を抱えやすく、「動き」が成熟している人は、高確率で痛み等の不調がないのです
健康、痛まない身体というテーマでみるのであれば、まず一番にみるべきは「動きの質」、筋肉量や筋力・柔軟性はその次の問題ですね。
というよりも、動きが成熟されてくると、筋肉量や筋力・柔軟性などは、その人の身体に最も合った状態に落ち着いてくれます
これが自然体だと考えています
長くなってきましたので次回に続く・・・
情報提供:渋谷鍼灸理学治療室 体軸法 渋谷 森田愛子