西洋医学と整体(体軸法)医学、これは私達にとっては役割が違います。
これは簡単な話です。
私達は、西洋医学的診断に基づいた治療をしませんし、できません。整体という考え方、体軸法という考え方に基づいて治療します。
但し、西洋医学の知識で必要な事もあります。例えば、整体治療不適応で医療機関を受診しなければならないケースなどの判別方法や、判別の為の知識です。
骨折などが良い例ですね。骨折をしていることを見落としてしまい、結果的に大きな事になってしまった話はしばしば聞きます。
私達は、整体治療家であると同時に、患者さんを無用な危険にさらすということを絶対にしないという責任も必要です。その為には、西洋医学的な知識や判別法などは必須だと思います。
その一方で、それ以外においては、あまり参考にすることはありません。
例え、椎間板ヘルニアと言われようとも、変形性膝関節症と言われようとも、です。
ヘルニアを診断された方やたくさん変形と診断された方など様々な診断をされた患者さん達がたくさん来ます。確かに私には、ヘルニアを治すことはできませんし、変形を治すこともできません。
でも、その痛みを楽にすることはできます。
本当にその痛みの原因は、ヘルニアなのか?変形なのか?そう診断された方が整体治療で痛くなくなり、その状態が続いているということは、痛みの原因が必ずしもそこにはないということが事実としてわかります。
安心していただきたいのは、診断されたからと言って、その痛みが未来永劫続くとは限らないということです。
こんな感じで西洋医学と整体医学のバランスは必要ですね。
緊張感を常に持たないといけない仕事だといつも自分に言い聞かせています。
森田愛子