本来あるべき形の提案

ご存じのように健康というテーマをもとに数多くの健康法が存在します。

体軸法も、その中の一つになるのかもしれません。では、体軸法は他の健康法と何が違うのか?

私達はこう考えます。あくまで私達の主観です。

健康という言葉、世の中にあまりにも乱用されてしまっています。もちろん深く考えて情報発信している先生もおりますのですべてではありませんが、非常に曖昧かつチープな言葉になってしまいました。

そして、元々はシンプルであったかもしれませんが、今では様々な人が様々な主張をしており、それを観る側にしてみれば、何が何だかよくわからない。

様々な先人が様々な工夫や主張してきたのは良いものの、結果としてわかりにくくなっているような気がします。

色々な方法があって言ってることも違う、じゃあ、いったいどうすればいいんだ?

体軸法に触れている方の多くはこういった素直な疑問をぶつけてきます。本当にその疑問はその通りだと思います。

溢れすぎなのかもしれません。

そして、面白いもの・安易なもの・とっつきやすいものにしか反応できない人間も多くなってきています(そういう要素も必要ですが)。そういった世の中に迎合するように、出回る情報もチープになっているような印象を受けます。

体軸法の仕事は、紆余曲折して何だかわからなくなってしまったものを本来あるべきシンプルな形に戻す。

恐怖は無知から生じるという言葉があるように、無知が恐怖や不安・心配を起こすことが多く、それが心身の緊張を呼ぶ。技とか手法を論ずる前に、その“知らない”ということを“知る”に変えるだけで痛みが楽になることは多々あります。

偏った身体論でもなく、偏った精神論でもなく、心と身体に、動きを入れて一つの考えとして連結して提案する。

健康を目指す場合の本来の目的は?

筋肉や関節の柔軟性?エネルギー?不動心?

体軸法では、“痛みや不調がなく、軽く楽に動けて当たり前の心と身体”という提案をしています。

ごちゃごちゃになりすぎています。

もっとシンプルでいいと思います。

いったん、シンプルに戻って、それからまた考え直そう。

温故知新

刷新です

体軸法は、独創ではありませんので偉そうにするつもりもありません。

ごちゃごちゃしすぎた考えをいったんまとめて、そして過去の知恵をいただいたうえで刷新して、リスタートしよう!ということで作られた解釈と手法です。

そのうえで整体や健康法などの術がよりよく活き、結果的にその方が患者さん・生徒さんにとっても、治療家にとってもプラスに作用すると確信しています。

そして、少しずつ、染み込むように必要な方に浸透すればいいと思っています。

この活動を、日々淡々と、当たり前にやっていく事の積み重ね、おかげさまで確実にその輪は大きくなっています。

森田愛子