あなたに握力が1kgしかないとしたら・・・
これは代表の治療の現場で現実にあった話です。代表はこの事に大きな事を学んだようです。
生まれつきの難病で握力が1kg以下しかない・・・
人間は、進化の過程で手指の巧緻性を発達させてきました。その代償として動きの際に、身体全体を使った動きを忘れてしまい何でも手先で動くような習性ができてしまいました
確かに手指は何をするにも便利です、しかし手指に過度に依存すると体幹部分、つまり人間の中心軸が退化してしまいます。
現代人の多くの中心軸と、中心軸を使った動きが退化してしまっています。痛みや不調の原因になっている力みや動きの癖はここから大きく影響を受けています。
人間は身体教育を受けていないと、何も考えていないときにはほとんどが手指が優先的に動いてしまいます。
このことから握力1kgの世界を考えてみましょう。
握力が1kgしかない方は中心軸を使った動きができます。というよりも手指が使えないから中心軸を使うしかないのです
超合理的な動きの世界です。
代表は、その方の動きをみて、不覚にも美しいと感じてしまったようです。同時に手指の存在がいかに現代人の動きを退化させているか、ということも痛感したようです。
手指を使わなければ人間は社会生活や日常生活を送ることが難しくなります。でも、手指に過剰に依存しすぎると中心軸を退化させてしまいます。
そして過剰な手指に使用は、首や肩の異常とも直結してきます。「手癖」という呼び方がありますが、まさにですね。
その辺をよくよく考えないといけません。
ちなみに体軸法の基本では手指はほとんど使いません。手指を使うと手指に依存した動きになるからです
手指に依存できないと、人間は自然と中心軸を頼りに動きます
人間は、手指を必要としない動きまであえて手指を使って動いています。
代表は、勧めます。「指断食」
日常では極力握力1kg以下の世界で動けるようにすると身体は驚くほど楽になります。
「そんなのできっこない・・・」
できますよ。代表も私も握力1kgの世界を日々実践している人間です。トレーニングなどしなくても握力1kgの世界を実践するだけで、中心軸は勝手に強化されます。
アスリートやスポーツ愛好家の方にも該当しますね、みんな手指が強すぎですね。この状態でトレーニングをしても、手指が強くなるだけで非効率的ですね。
ちなみに、動くときにまず手指を出すのも同じようなことです。始動は胴体です。手指は結果として連動して動くものですから・・・
まとめとしては、胴体始動かつ握力1kgの世界、これですね
情報提供:K‐Raku Style Yoga 体軸法 渋谷 森田愛子