“押す”という世界観~治療師・整体師向けかも・・・~

治療の世界に入って12年以上経った現在、今まで以上に基本が大切になってきています。基本は、言い換えれば根幹、すべての原理がそこに凝縮された世界だと思います

例えば、“押す”という技。

身体を押すという世界では、その部位を押す場合、体重移動という行為が伴います。体重移動で圧を入れていく、という世界です。

今日は、代表と“押す”についての検証をしました。

代表「やる人にもよるんだろうけど、体重移動って圧は入っても、刺激は入らないんだよね。そう思っている人って多いと思うんだけど・・・それよりもここをこうやった方が・・・」

「刺激が入るでしょ?しかも肚から入るでしょ?」

本当だ

圧と刺激はイコールではないということをわかってはいたが、今更ながら再確認

ヒントは・・・

“床の上で、ゴロンと横になった状態から、起き上がる”

この行為の中に、刺激が入る“圧”のヒントがありました

押すためには押さないことが大事。

押すというのは意図的に押すというよりも、結果的にそこがそうなってしまう状況を作り出すということ。

押すということは圧を入れることが目的ではなく、必要な刺激を入れるというか刺激が入ればいいという考え

深い・・・

そう考えると、押すという行為は芸術かもしれない・・・

技の世界は本当に難しいということです

ということで今年は、あえて基本に立ち返り、基本の検証を進めていきたいと思っています

“迅速かつ的確な治療”に加え、“深みのある治療”を提供できるようになるかもしれません。フフッ

情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田愛子