肩凝りという存在を解説しようとすると、実は私の、というよりも治療の世界で、これほどに難しい症状はないのではないでしょうか?と思うくらいに実は難しい存在の一つです。
というのも肩凝りと一言で言っても、本当に多くの原因があるからです。単に凝っている場所が同じだからと言って原因が同じだとは限らないということです。
そして、整体や鍼灸等の治療に携わる人間として、肩凝りを抜きにすることは絶対にできません。それは多くの女性(男性も)にとっても肩凝りという存在は常につきまとう問題だからです。
ここでは肩凝りケアの基本的な考え方を説明します。
まず知っていただきたいのが、肩凝りは凝っている場所だけが悪いということはまずありません。実質的に、肩というのは肩だけでは存在していません。
頚・肩・腕という3つの要素が1つになった状態で肩を考えます。
要は、3兄弟のようなもので、肩がよくない状況の時には頚・腕を見る必要がありますし、頚がおかしい時も肩や腕を見ます。腕がおかしいときも頚や肩をみます。
というように、頚・肩(鎖骨や肩甲骨含む)・腕で一つのユニットが出来ているということです。
頚・肩・腕それぞれが関わりあった中で、肩の状態が生まれるのです。
ですので、肩が凝ったから肩もみ、という発想は1つの視点からしか肩をみていないと言えます。
大切なのは3つで1ユニットとして考えることです。
それを考えたうえで、凝っている部分とどうほぐすか?凝りを引き起こしている部分をどうほぐすか?という視点が必要になります。
ですので、肩が凝っている場合は当然、頚や腕(手首・指までしっかりと)のケアも同時に行うとより効果的になりやすい、と言えます。
ご自分でストレッチなどをされる際にも頚・肩・腕をよくストレッチされると良いかと思います。
*ちなみに肩凝りの場合は当然胸椎・腰椎と呼ばれるような背骨や骨盤、はたまた足部など関連しているところを挙げればきりがありませんので、ここでは割愛させていただきます。
と、ここまでが比較的常識的な考えです。ここからがK-Raku Styleの考え方です。
頚・肩・腕を一つのユニットとしてみる理由に、「動きの緊張連鎖」なるものが存在すると考えています。
いきなり難しい言葉が出てきましたが、そんな事もありません。対処療法的なケアに飽きた、疑問を感じる方には参考になるかもしれません。
慢性的な肩凝りは人は、まず頚・肩・腕に緊張を起こす、つまり肩凝りを起こすような動きの連動があります。これはK-Raku Styleでは「動きの緊張連鎖」と呼んでいます。
その結果として、肩凝りを引き起こしている部分の緊張や、肩凝りそのものが生まれると考えます。
わかりやすくまとめれば、さきほどの常識的な考え方と併せると3つの考え方がまず必要です。
1、肩の凝っている部分。
2、肩の凝りを引き起こしている部分(一つとは限らない)。
3、1,2を引き起こしている「動きの緊張連鎖」。
これらを考えて身体をケアすると、肩凝りに対しての比較的深いアプローチが可能になります。
もちろん肩凝りは他に様々な部分が関係しているのですが、実は頚・肩・腕の動きの緊張連鎖をしっかりと改善できると、背骨や骨盤にも良い影響が起こります。
以下は宣伝みたいになってしまいますが、
その緊張連鎖を解除する方法として、K-Raku Styleでは、一つのプログラムが既に出来ています。
5種類のシンプルな動きと呼吸法を使って15~20分かけて緊張連鎖を解除するのですが、かなり効果大です。
以下のような報告を受けています。
・肩凝りを感じなくなった。
・頚の痛みが取れた。
・身体全体の調子が良くなった。
・腕を動かした時の引っ掛かりがなくなった。
・顎の開きがよくなった。
・呼吸が楽になった。
・良い姿勢が楽に保てるようになった。
・眼がパッチリと楽になった。
・腰痛がなくなった。
・肩甲骨の動きがよくなった。
・頭の緊張が取れた。
・胃がスッキリした。
・腕のシビレが取れた。
・リラックスして熟睡できるようになった。
・霊的感覚(直感)が良い意味で鋭くなったという方までおられました。(笑)
などなど挙げればきりがありませんが、そんなところです。
もちろん全ての方に上記すべてのことが起こるとは限りませんが、少なくともほとんどの方は効果を実感されます。
また、自分自身でセルフケアとしても出来るので、とても喜ばれています。
頚・肩・腕の緊張連鎖の解除で一体身体全体に何が起こっているのかはうまく文字で説明できるようになったら書きたいと思います。
長くなってしまいましたが、要点は、
1、凝っている部分をどうするか?
2、凝っている部分を引き起こしている部分をどうするか?
3、1,2、を引き起こしているであろう「動きの緊張連鎖」をどうするか?
というところです。
後半はちょっと難しい&宣伝になってしまいましたが、今回もお読みいただき、ありがとうございました。