物をまっすぐに持ち上げる時、まっすぐ持ち上げようと思って持ち上げると、まっすぐ持ち上がらないことが多々あります。
ところが、物をまっすぐ持ち上がっているかを確認しながら持ち上げるとまっすぐ持ち上げることが出来ます。
前者は、自分のイメージ優位。
後者は、物に起きている事実認識優位。
例えば、こぼれそうなくらいにコーヒーが入っているカップを持ち、動かす時には人間は大体コーヒーを見ます。見ながら、こぼれないように動かします。これは事実確認しながらの動き。
ところが、そのカップを自分のイメージだけで動かすとこぼす確率は比較的高くなります。
代表の口癖の一つ。
「〝だと思った”は絶対にダメだ!」
これがまっすぐだと思った、これでいいと思った・・・
思っているだけで実態は違うかもしれません。
そもそも身体にしても、人間関係にしても、「だと思った」が多くのトラブルを呼ぶ原因になります。
そういう意味でも事実認識は大切です。
人間の動きの場合、全てを目で見て確認することは難しい、だからこそイメージと実態を限りなく近づける為に訓練と、それを観てくれる第3者が必要だと思います、それが治療やヨガクラスに参加する一つの意味です。
昨日開いた特別クラスとセントラルウォーキング、例えばウォーキング一つとっても、左右対称に歩いているつもりで、またそう思っていても、実態は違います。まず実態を把握するための判断基準と、そして歩く際のコントロール基準を学んでいただいたわけです。
森田愛子