必然的にこうなってしまったと言った方がいいかもしれません
とりたてて難しいものでもなく、理解できないことでもなく、極めて明快なつもりで心身の説明をしているのですが
どうやら理解できる人と、理解できない人、はっきりと分かれてしまうようです。少なくとも、治療とは治してもらうもんだ、受けるもんだ。という考えを捨てられない方には理解できません。
その一方で最初はそうでも治療とは結局自分自身なんだ、治してもらうというよりも治りたいという主体性と、治療に参加するという意志が芽生えた、または元々受けるだけの治療に疑問を持っていた方にはよく理解できるようです
不調体質が改善されない原因は、先日のブログでも書いたように、
①自発性や主体性の欠如。
⇒治して欲しいという発想がこれ、自分から自分の身体をどうにかしようとする意志がな いということ。
②感じ取る認識力の欠如。(感覚・感性)
⇒自分の身体がどうなっているのか?どう変化したのか?ということを認識することがで きないこと。つまり、せっかく治療をしても、それを感じ取れないということ。
③感じ取ったもの自分自身で考え、活かす力の欠如。
⇒治療の際に色々と感じたことを自分で考え、実生活に結びつけることができないと、い つまでたっても、堂々巡りだということ。
これらは非常に重要な要素です。
この上に初めて身体の構造的な問題等が加わってくるのですが、これを理解できるかどうかというところがまず第一の関門になっているようです
特に私は、治療やヨガでは、②の感覚・感性の部分をよく説明しています。軽くて楽だという感覚と、その感覚を感情を干渉させずに認識する力(感性)です。
この感覚・感性を強化するためには“動く”という行為を通すと実に効果的です。
そして、“動く”質が変わってくると、動く質の表現体である形、ようは筋肉の状態や関節の機能も変わってくる。
このような考え方です
なぜ、体軸法の標語が“心ー動ー身”なのか?
心ー感覚・感性
身ー筋肉・関節などの表現体。
この心身を同時に変化させ、連結させる手段が“動く”ということになるのです
情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田愛子