姿勢について一言

 ほとんどの方が、姿勢にこだわります。

 姿勢とは「形」です。

 姿勢とは何によって決められるのでしょうか?

 もちろん元々ある骨格の影響はあります。

 もう一つ、姿勢は、あなたの「動き」の質によって作られます。

 あなたの「動き」の質は、往々にしてその時の「感情」や「環境」に大きく影響されます。

 その時の「感情」や「環境」は、あなた自身の「思考パターン」や「価値観」に影響されます。

 という事は、「姿勢」という形をみるときに、本当に根本から姿勢を変えたい場合は、「思考パターン」や「価値観」にまで踏み込む必要があります。

 逆もありえます。何らかの体験で、「思考パターン」や「価値観」が変わってしまうと、「感情」や「環境」が変わり、次いで「動き」の質が変わり、「姿勢」も変わります。

 姿勢は、本来「注意する」「伸ばすようにする」とか、そういったレベルで論じることができないものです。

 そういった観点からセッションや治療を行うと、色々な問題や課題が患者さん自身で自然と気付きます。

 これが「気付き」というやつですね。

 「気付き」は、起こすというよりも自然と起こるもの、起こそうと思うよりも、その人に必要な変化に必要な気付きが起こってしまうものです。

 最近、他で「気付き」を重視するセッションを受けた患者さんが「気付いてください」を言われたそうですが、「気付いてください」と言われて気付くようなら最初からセッションは必要ありません。

 「気付き」は強要するものではなく、そっと気付ける環境を作り、サポートしてあげるだけで十分です。

 その人が求めていれば必ずその人に必要な気付きは、必要な時期にやってくるものです。

 但し、その人が求めていればの話ですが・・・

 話がだいぶ横道にそれてしまいましたが、姿勢とは、表現体・形であって、形を作るものは「動き」ですので、姿勢を根本から変えたいのであれば「動き」を修正すべきですね。

 情報提供:渋谷鍼灸理学治療室 体軸法 渋谷