社会生活を営む以上は、心は動いて当たり前。
問題は、動く心と動かない心とのバランスです。
動く心とは、自分や周りに起きる現象・刺激によって起こる心の動き。
動かない心とは、自分や周りに起きる現象を単なる事実として捉えられるかどうか?その事実認識力。
人間は帰る家があるから頑張れるのと同じように、帰る心(動かない心)があるから心を動かせる。そうしないと動く心が動かない心を引っ張り、帰る場所がわからなくなってしまいます。
動かない心を育てることが体軸法でいう感性強化。
ちなみに動かない身体を育てることが体軸法でいう感覚強化。
動かないと動くは、陰陽表裏の関係。切っても切れない縁だということです。
動く心の動き幅だけをどうにかしようとしても、いけんのです。動く身体の幅だけどうしかしようとしても、それもいけんのです。
問題は、盲点である動かない心身。
そこをどうにかできると、結果的に自在に動けるようになるという考えです。
情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史