私は、よく「動きの癖」、そして「動きの癖のリセット」という事を言います。
それでは「動きの癖」って具体的には何なのでしょうか?
これは比較的わかりやすいかと思います。日常生活での動きのパターン、動き方などがそれに当たります
「動きの癖のリセット」とは何なのでしょうか?
これがちょっと難しい・・・というのも人間は1日の中で本当に無限の動きのパターンを修得しています、それではその一つひとつのパターンをリセットするのか?
答えはNoです
無限の種類の動きのパターンをリセットすることなど不可能です。また、一つひとつの動きをリセットすることは実は身体に対しての認識が足りない証拠になってしまいます
身体は、ある条件を与えてあげればおのずと動きのパターンが根こそぎ変わるのです
これは人間のある意味、絶対的な法則であり、私達はそれを体軸理論と呼んでいます
つまりは、一つひとつの動きの癖をリセットしなくても、具体的なポイントでいうと首とお腹、手、呼吸など「ある約束」つまりある条件のもとで動かしてあげれば、不調を呼んでしまうような動きの癖は勝手にリセットされるのです
これは身体のすごいところで、身体は治る環境を作ってあげれば、また治る環境を作れるような刺激を与えてあげると、あとは勝手に治ってくれるのです
一つひとつの動きの癖に執着したり、一つひとつの関節や筋肉に注意を向けすぎてしまうと身体の全体像を見失います
部分という考えは、全体の考えがしっかりしていて初めて成り立つものです。
これは特に専門家に多くみられる傾向です
まずは、身体というシステムを全体としてみたときに、しっかりとしたデザインがあるかどうか?これは最も大切なところですね
話は戻りますが、「動きの癖のリセット」とは、不調を引き起こす原因である要素を徹底的に修正する、ということになります
情報提供:渋谷鍼灸理学治療室 体軸法 渋谷 森田愛子