体軸法の最も深いところかもしれません
なぜ感覚・感性が低下するのか?
それは執着が起こるから・・・
もっと言えば、注意の執着が起こるから・・・
注意の無意識的な執着
不調の強い方は不調のある部分に注意が執着しています
その執着を外してあげると、痛みや不調は改善します
痛みとは感覚です。人間が感じる痛みは主観です。
物理的な痛みでも、その痛みに主観が加わることで本来5痛いと感じるものが10感じるようになります
執着が強ければ強いほどに、本来の痛み以上の痛みを感じることになります。ひどくなると、物理的問題が解決しているにも関わらず、痛みだけが残るという奇妙な現象も起きます
注意の執着を外せば、物理的な問題が消えれば、同時に痛みが消えます。
代表的に言えば「執着とは、心配・不安・煩悶などの感情を伴った注意がある対象へ固着されること。」
人間の構造(筋肉や関節)ばかりに目を向け過ぎると、それこそ執着ですが、そうなると痛みの本態を見失います
動きの場合もそう、注意の執着が緊張性の不自然な動きを生みだします。
この“注意”をどう扱うか?
これが非常に大切な要素となります
精神生活でもそう、執着が周りを見えなくさせていることが多々あります。
執着が良いという人もいます。確かに執着はエネルギーとしては大きいですので、何かを成し遂げるためには必要なのかもしれません
執着は使うにしても一時的にしないと・・・
体軸法レッスンでは、動くことを通して注意の執着をコントロールする術を学ぶということも大切な事だと位置付けています。
さらに、身体に負担をかけない自然動作を入れることによって、初めて心と身体に効く手法をなるような気がします
代表曰く「全ては(1)の世界」だと言います。
つまり、それぞれの要素が5つあるとすると・・・
1+1+1+1+1=5、ではなく、
1+1+1+1+1=5=(1)である・・・
注意も自然動作も呼吸も全ては(1)という人間の身体で起こっていることであり、別々に論じることはナンセンスだということですね以前にブログで紹介した自然体(1)という世界です。
ここまでくると頭で理解することはできないですね。身体でわかると簡単です。
情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田愛子