一つの質問からルーツを探る

 以前にも話したかもしれませんが。

 ある一つの質問が体軸法のルーツとなっていますので、ご紹介を。

「もし、世界中で治療師はあなたしか居ず、あなたの目の前に一人の人間が居る。あなたのミッションは、その人間が死ぬまで痛みや不調から解放された健康体として生を全うできるようにすること。あなた意外にそれをやる人は存在しない。失敗すればあなたは処刑される。さぁ、あなたはその人間に何をする?」

 この質問は究極の質問かもしれません。

 その答えが、体軸法の色々な要素一つひとつです。自分が処刑されない為に絶対にやらねばならぬ事です。

 また、他動的治療のように他からのコントロールではなく、患者さん自身が自分の痛みや不調をコントロールする術を修得して欲しいという意味の一端もここにあります。

 ちょっと大げさな話でしたが、このような質問を常に意識していると、

「整体であなたの健康をサポートします!」
「当院で定期的なメンテナンスを!」
「○●療法を是非お試しください!」

 などという言葉が、やけにチープに見えてしまうわけです。

 ということで、その人が人間として生を全うできるかどうか?というところを常に観ていますので、その辺をわかった上で体軸法に触れていただけるとありがたいです。

 逆に、そんなの重い・・・という方や、何も考えない人は大体びびって1~2回で来なくなります。(苦笑)

 要は、本気の人しか相手にしたくないということです。

 情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史