体軸法では、ヨガでも治療でも、一つの明確な目的を持っています。それは“感覚・感性の訓練である”ということです。
感覚・感性の意味は、通っている方にはおわかりだと思います。
感覚とは、まぁ感覚のこと。
感性とは、一言で言うと“事実認識力”にあたります。
この感覚と感性を訓練し、強化していく事こそが痛みや不調のない健康体への道だと考えています。
いつも言うことですが、感覚・感性の強化を伴わない筋トレや柔軟性向上は、危険です。感覚・感性とは、自分の身体を知り、コントロールするために必須な条件です。
この感覚・感性と身体がかけ離れていると、身体が暴走を起こします。自分で自分を制御できなくなってしまうわけです。
身体に気をつかっているのに、色々運動や体操をやっているのに、痛いところが多い、良くならない、そんな方は感覚・感性と身体が合致していない可能性があります。
今ある身体をコントロールできない人間に、肉体的に進化した身体をコントロールできるわけがありません。
ちなみに体軸法の体軸とは、本来形として存在していないものです。体軸などという筋肉や関節は存在しません。でも皆さん「ある」と感じることができます。つまり、無いけれど確かに有る存在、これが体軸です。
大切なことは、体軸という名称ではなく、上記のようにその名が示す背景や意味にあります。
なかなか、簡単に理解できる話ではありませんが、そこに向かっていけば少なくともそこには近づきます。
ところで、最近はヨガ(体軸法)レッスンの利用ガイドラインなるものが愛子先生の頭の中で出来つつあるようです。
つまり、まず身体がガラリと変わるまでにどのくらいの期間とどのくらいの参加を要するのか?ということです。
言い換えると感覚・感性の訓練が実を結ぶには、まずどれくらいの期間が必要かどうかということです。
平均的に見ると、週1回のレッスンで2~3カ月だそうです。
訳がわからなくても、そのくらい頑張って参加し続ければ、確実に変わるようです。多くの方は、痛みや不調・身体の重さなど全身的に変化を感じてくれるようです。
情報提供:体軸法 渋谷鍼灸理学治療室 森田敦史